おわった

まずは、自分の転職活動。
やっと本命の内定が出て、これにて終了。
後は細かい条件交渉とか、出社日を決めるための面談が残っているものの、ホッとしました。
当初、マスコミ(できれば出版社)を狙っての転職でしたが、やっぱり、広告代理店になりました。
やりなれた仕事ってことで、当初から「そうなるんだろうなぁ」とは、ぼんやり考えていましたが。結果、やっぱりそのとおりと言うわけです。
でも、今回はWebだけじゃない、他の媒体にも携れたらいいなぁ。
やっぱね、Webって技術進化が早い分、そのメディアをうまく使いこなす前に、その知識を追っかけるのに手一杯な感があるんですよ。だから、情報の提示の部分は核心まで行ききれず、試行錯誤なのです。その点、例えば紙媒体だと、もう、蓄積されたノウハウがあるわけで「情報ってどうだせば、どう伝わる」という1点を追い求められるわけです。やはり、1度、そういう突き詰めたものを生み出すところを知っておきたいと思うんですよね。

私って多分、モノを「生み出す力」というか「無から有を生み出す」っていうのは出来ないタイプだと思います。
でも、なんとなく大きなくくりで動く方向を見るとか、相乗的に効果を出すとか、お金の面倒を見るとか、バックアップ体制を作るのはできるみたいで。
あと、アナライズ。
分析大好き!
常日頃の妄想気質がいいように転じて、数字の羅列から何らかの法則を見出すことに、とっても大きな喜びを感じるのです。
ねっからの、企画体質のようですね。

というわけで、また次の職場でも嵐を聞きながらガリガリと企画を作っていくことになるんだと思います。
ただ、会社は変るけれど、大きく制作体制が変らないのがいいところ。
今まで組んで仕事をしていた制作会社さんとの付き合いは、今後も続いていきそうです。
それは、非常に心強い。

そして、終わったといえば、ニノの一大プロジェクト「硫黄島」も昨日のアカデミー賞を持って、終わりましたね。
お疲れさまでした。
賞は、、、別にどうでもいいや。
誰かの評価で何かに価値が生まれたことより、世の中に一石を投じたあの企画に、日本のアイドルが加わった。
その事実が凄いことなんだから。
授賞式に行けばいよかったのにと言う人も多いけれど、ヨーロッパに行っただけで、うたばんに宿題君、あれだけ仕事に穴が空くわけだから、そんなに度々、日本を離れられるわけがない。
今後、アメリカに活躍の場を求める道を選んだ人ならともかく、ニノの活動拠点はあくまで日本で、ましてや、俳優なわけでもなく、アイドルをしようとしている人。
出席するメリットって、「経験」というもの以上、あまりないような気がします。
そしてきっと、ニノって元々、潔すぎるくらいに気持ちを切り替えられるところもあるから、きっと、アメリカを出た瞬間、あれは終わった仕事になってる気がします。
そこに執着がないというか、固執していない。切り離したんだろうな。
作品を作り出すとき、それを世に生み出すために必死に頑張ることができても、それがどう育つかは、あくまでそれを受け取る側の話。
ニノが生み出す現場に立ち会ったものが、今大きく育ち、それが日の目をみているという事実に喜ぶことはあっても、それ以上のものは望んでいない気がします。
まぁ、これでよかったんだと思います。

なんとなく、その辺、勝手な自分の思いなんだけど、あながち外れていないんじゃないか?って確信めいた部分があるわけです。
私の作った作品が、とある海外の賞に参加させていただくことになりました。
そのとき、なんとなく、分かったのです。
作り手は「賞を取るため」に何かを作ってはいないのです。
あくまで、そのときのオーダーに対して、自分のやれる精一杯を、その時点でやっていただけ。
それがたまたま、好評を得ることができ、評価してもらったわけだけど、その評価のために、今を犠牲にするのはちょっと違う。
だって、まさに今手掛けてる仕事だって、自分にとってはそのときと同じくらいに、大事だったりするから。

だからさ、とにかくこの、狂騒的な祭りが無事に終わったのは、結構ホッとしてたりするんです。
まぁ、ものすごい、少数派意見だとは思うのですが。