いついつまでも

お幸せに・・・

土曜日は、私の無二の親友の結婚式でした。
人生の中で、多分、一番一緒に時間を過ごした友達で、結婚と同時に大阪を離れてしまうことになりまして、、、
近頃では、年に数回程しか会わなくなっていたとはいえ、身近にいるのといないのとでは、全然違うわけで。
大学時代は、ゼミも、サークルも、初めての海外旅行(ドイツへの1ヶ月の海外研修)も、いつも一緒で、顔を見ない日はないというくらいであり、なおかつ、多分、私が知りえるどの人よりも飛びぬけた美貌の持ち主でした。
結婚式でも、入場の時に列席者が口をそろえて「綺麗やなー」と、言うくらいで、確かにここまで綺麗な花嫁さんはなかなかいないと思えるほどでした。
その辺のウェディング雑誌のモデルよりも、数段、綺麗だったもんなぁ。

新婦を含め、大学時代の友達と正月明けにウチの家でカニ鍋をしながら、「結婚式は、着物でも着て行くわ!」と調子に乗って言ったこともあり、約束どおり、雨の降る中、着物を着て梅田のホテルまで出かけました。
着物はアラシゴトでの相棒・jさんが何から何まで一揃え貸してくれたので、それを近所の美容院に持ち込んで着付けとヘアセットをお願いし、メイクとネイルは自分で頑張りました!

あいにくの雨でしたが、着付けの先生がコートを貸してくれたおかげで、ドロはねの心配もなく、髪も雨を見越してガッチガチに固めたため、事なきを得たのですが、それ以上に大変だったのが付け爪。
これ、着物柄の付け爪をしてるのですが、にアロンアルファみたいな接着剤で爪に止めてるのです。
かなりがっちがちにくっつけているから取れないのはいいのですが、元々の爪が小さいのに、かなり長めの爪をつけている(とはいえ、これでも大分短く切って整えたのですが・・・)ので、ガツガツ当たって相当に痛いのです。
爪が剥がれるかと思う痛み。あまりに当たるので、右手の人差し指は、会場についた頃には落ちてしまいました。
普通なら熱めのお湯につけると、ふやけて外れるのですが、そういう処理をせずに外れたってことは、爪(指先)へのダメージは結構大きくて、指にピリピリと痛みが走ってました。うっ。

彼女が全面プロデュースした結婚式は、相当、シンプルだったけれど、とっても居心地のいいものでした。
私、嵐を離れると途端に感動指数が下がるところがあるのと、これまで数々の結婚式に出てきたけれど、あまり「よかった!」と言えるものに当たった事が無いんですね。
おめでたいの席なのでそれなりにお祝いをするものの、終わった頃にはなぜかぐったりと疲れてしまってるのですが、この結婚式はホント、細かいところが行き届いていてよかった!
上のリンクでも書いたけれど、なにせ、花嫁は披露宴・拒絶派だったゆえに、余興が少なく、食事時間優先の時間配分。
おかげで大学時代のメンバーともゆっくり会えたし、なんと、新郎新婦にも披露宴の間にちゃんとコミュニケーションを取る時間があるというのが嬉しい。

そして、彼女は常にその美貌と性格から主役街道を歩んできたがゆえに、晴れ舞台が似合いすぎる女王気質が遺憾なく発揮されて、高砂で「君臨」していました(笑)

どこの花嫁が、腰に手をあてて、足開いて立つねん!
なんで、ブーケ持ってるのに、腕組んでんねん!
高砂から下々を見渡すんでないわ!

そして、前代未聞(私にとってはですが!)乾杯の音頭を新婦が行いましたよ!
これが、まぁ、彼女らしいもの凄いきりっと引き締まったきもちいい挨拶でして、その挨拶を受けて、最後の「乾杯」の発声だけ、新郎が言うのですが、この一言の方がグダグダという、わけのわからない現象が起きてました。

その後、新郎の上司がスピーチをしてましたが、これがすんげー、長いのさ。
したら、あからさまに「飽きた・・・」と言わんばかりの顔をするのさ。
いや、いい話をして長いんならいいけれど、オチのない話をだらだらと・・・。
それを高砂で「はよ、終わらんかい!」と言い出しかねない勢い。

で、凄いのが、お開きの挨拶を新郎がしたのですが、披露宴終了後、友人とウダウダ喋ってるところへ新婦がやってきて、開口一番
「ちょっと、あの挨拶どう思う!?!」
と、きたもんだ。
いや、はっきり言うよ。
アンタの乾杯の挨拶の方が10000倍うまかった。内容も声の出し方も目線の配り方も、何もかもが「女王気質」な彼女の性格を反映した、ものすごい迫力と貫禄と濃い内容で、熱のこもった素晴らしいもんでした。
それに比べると、そりゃ、ダンナの挨拶はなぁ・・・。
結婚式終わった10分後に、ダメ出しする嫁って、ホント、素敵すぎる。
そんな嫁をいとしそうに写真に納めているダンナさんを見ると「あ、出来た人なんだ」と思わずにいられない。
ステキなカップルだ・・・。
(※ダンナさんは緊張していただけで、普段、私たちがご一緒できないくらいの、もの凄いキャリアの方です。)

私たちを前に、鼻息荒く「ウマイモンを食わす」と宣言した、彼女こだわりのお料理の数々は、それはそれは素晴らしいものでした。
披露宴の前、たまたま早く到着していた私と友人を控え室に招いてくれたときも、終わった直後に喋ったときも、結婚した花嫁とした態度は微塵もなく、いつもどおりの、普通の様子が嬉しかったなぁ。
何があっても変わらないし、きっとこれからもこんな調子なんだろうな。
彼女は本当に友達に愛されていた子だったから、彼女を中心にしていつもどおりにみんなが集まり、いつもどおりにワイワイと騒いで、それでいて幸せな気持ちになって式場を後にしました。

帰ったら、ありえないくらいに肩がこってました。
着物はやはり、体力を奪いますなぁ。
でも、もの凄く好評でした。やっぱり、華やかだもんね。
しかし、「着物だと、一段と貫禄があるよね〜」と、口を揃えて言われたのが、納得イカン!
なんでや!なんで、かわいいとかじゃなく、貫禄なんや!!