竜三さんは欺かない

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黄色い涙、観たじょー!
ネタバレこみの感想は「more」以降で。

ショッピングが終わった後、私は大急ぎで家に帰って掃除やら洗濯をし、ジムで軽くカラダを動かしてから、再び梅田に戻ってきました。
来週はドームがあるわで、そうなると丸2日、家のことが何もできなくなるので、この土日に詰め込んだわけですが、明日は明日でお出かけ予定があって・・・。遊びたい季節なんですよ。

家に帰って、色々やる前に買ってきたグッズを見ていたのですが、先着者へのプレゼントだった「黄色い涙」新聞を貰ったら、、、なーんだ、パンフレットと全く同じ中身じゃないか。でも、やっぱり嬉しいけどね。

18時前にガーデンシネマに到着。
食べ物がもりもりと映ると、どうしてもおなかがすくわけで。
事前に売店でじゃがりことクッキーを買って、食べておきました。
この回、思っていた以上に男性が多かったなー。
女の子に引っ張ってこられたカップルというよりも、50代くらいの人が一人で見に来てたり、割りに若い男の子も一人で来てたな。
なんとも嬉しい傾向。

ネタバレがない感想は?というと。

いつ以来だろ?ニノの演技で「うわー、これ、見たい!!もっと見たい!!」と、興奮したのは。
もう、私が大好きなトーンでニノミヤさんの演技が全開で、ほんと、嬉しくって仕方なくって、映画館に通いたいくらいのはまりっぷりです。
物語と共演者と映像の雰囲気とニノの持つ雰囲気と。
もう、全てがからみあって、パーフェクトでした。
ニノ担の思いとしては、「ニノが役の上とはいえ死ぬ」とか「おっさんの理想を体現」とか、「あー、もう、勘弁してー!!!」ってのが結構あるわけで、さらに私はそのシバリが自分内で大きくて、ここんところニノの演技に関していうと、やっぱりしんどいものが多かったのが実状で。
だから、自分好みに仕上がったときのニノに久々に会えて、すごい嬉しかったです。
どういうところがって言うと困るけれど、振り返るときの首と目の動き方とか、タバコを吸うときの指の角度とか、いろんなものがスーっとニノに吸収されて消化されたものが出てる気がしたというか。
そういうちょっとした動きが沿わないときは「とってつけたような」感じがして、それを見るのはしんどいんだよな・・・。

とはいえ、蛇足ながら言っちゃうと内容は『「鉄コン」を越えないけど、、、』とはなるのですが。
鉄コンは私にとって、あまりにも好き過ぎたニノシゴトなわけで、あれはホント、完璧だったのです。
なんで、あんなに泣きまくって見てたのか、私?
でも、あれは声優のお仕事だし。また特殊だわな。

そして、なんといってもサクライ!!!
あー、本当にこの人はなんて、なんて、期待を裏切らないんだろう。
もう、どうにもダメダメなんだよ。
ちょっとした仕草や表情、、、
本当にムカツクくらい口ばっかりでダメダメで、さらにちょっと嫌味ったらしい。
竜三って普段の翔ちゃんからは何一つ想像できないくらいの勘にさわるヤツなんだけど、そう思えるまでとことんやりつくしてくれてるんだよ!!
すげーよ!すげーよ!
これだけイメージどおりの竜三さんだったとは!

以下、ネタバレっちゅーことで。

やはり、物語の主軸はニノです。
安定というか、安心というか、ニノの演技の「揺るがないもの」っていうのが、栄介の役と重なっていて、凄くホッとするのです。
栄介と祐二を除いた後の3人はどうしようもなく現実に対応する能力がないから、ふわふわしたところがあるんだけど、栄介はその中にあっても、地に足がついている。だから、金にならないといわれる児童漫画を描く道を選んでも、それが納得できる。
才能があるとか、ないとか以前に、最低限の生活を維持しながらも目的をかなえる努力をするって姿勢が、すんなりと落ち着くのです。
そんな栄介が話の真ん中にいるっていうのがメチャメチャ理にかなっているわけで、ニノが「嵐の5人がこういう風に他の人から見られているっていうのがわかった」って言ってるけれど、「ピカ☆ンチ」シリーズにしてもそうで、嵐が5人いると、ニノはやってることが地味だけど精神的支柱というような役割になるんだろうね。
仲間たちだけではなく、大御所の先生からも一目置かれるような、どっしりとした感じに、うっとり。

そう!この、「うっとり」っていうのを長らく感じてなかったのよーーーー!!!
演技でいうと、理由・・・以来かも。
「うわー!!ニノ!!私、アンタが好きだーーーーーー!!」っていう、どうしようもない衝動みたいなのが近頃なかったわけで。
ひっさびさに見ました、そんなニノを。

一番好きなのは、最後の逆立ちのシーン。
めがねニノが見れるってのもあるけれど、、、
4人で賑やかに狭苦しく過ごしていた部屋が静まり返り、自分の荷物が少しだけ増え、その中で迷いなくペンをいれていく栄介がおもむろに逆立ちするのですが、そこでのニノの目がいろんな思いを含んだ上で達観しているようで、いいのです。
そして再び机に向かうのですが、あの一連のシーンで何かがぐわっと押し寄せてきました。
素晴らしいエンディングでした。
犬童さんて、ジョゼのときにも、物語の最後にジョゼが小さい焼き魚を見つめるシーンがありましたが、それと一緒で、何も語らずにただただ、情景を切り取ることで、主人公が現実に対峙している様子を訴えるのです。
それができるってのが、ニノなんだよ。
動きが少ないシーンの中で、テーマをぐぐぐいっと押し出すってのが、なんとも似合う。

後、なんといっても秀逸なのが、サクライさんですよ。
ニノが「静」だとすれば、その対極にあるのがサクライさんの「動」。
とにかく、ちょこまかちょこまか、隙間なく作りこんだキャラクターがすごかった。
ニセエロ写真を売りつける詐欺で警察に捕まったときの話を栄介たちにするとき、イチイチメガネをずり上げて、歯を見せていやらしく笑うんだけど、そこがもう!最高潮にムカツクわけです。
でも、これって見てる人間が「イライラ」っとするのが正解だから、そう見えるようにちゃんとやってるってわけですな。
さらに、栄介がいないところとか、しょうもないことでやっかんでしゃしゃり出ようとするところとか。器の小さい感じがよく出てました。

そんで!!
期待通り、サクライさんのケツはばっちり入ってました。
もうね、こんなに出してもいいものか?
ってくらいに、ケツに目がいくという。
そこ、ニノが一人で「ガー」っと語るシーンなのに、ケツの奥にニノがいるような感じで、ケツにしか目がいかない。
主役を食う、サクライのケツ。
いいもの見せていただきました。パンパン(拝む)
でも、横でサトシもケツが透けて見えてるよ。ほんのり。
この辺りでも、キャラが出てるというか。

サトシと相葉ちゃんはキャラに即したっていうか、、、監督も「どっちをどっちにしようか迷った」と言っていたのがわかった。
基本的にあの二人は「イイヒト」。
人間として憎めないかわいさがあるから、癒し系というか。
だからキャラに合っていたというか。
最後、栄介が読んでいた手紙って、あれ、サトシの直筆だよね?

飛び道具・マツモっさん!
本当に飛び道具だわ(笑)
でも、たまに出てきて強烈なインパクトを残して去っていくわけで。
出てきたときに「おっ!」って思うくらいの、そんな存在感、印象の薄い人だったら無理だって!
オーラを封印とか言われていたけど、「二枚目」が封印されているだけで、やっぱり、存在感のある役ってのが似合うわ!

次、、、いつ行こうか画策中。
期間をあけずに見たいんだけどな。