グリーンな3日間

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相葉ちゃん舞台。大阪で幕を開けたのも束の間、あっという間に終了していきました。
でも、すんごい濃密で、楽しくって、癒されて、そして「あいばまさき」って人の天使っぷりを堪能した3日間でした。

ちゃかちゃかっと、感想なり、覚書を…
(レポにしたい気持ちはあるのですが、きっと無理なので、今回はこれでお茶を濁します…)

楽しかったです。
相葉ちゃんの舞台を観終わって、初めてじゃないかな?こんなに晴れ晴れとした気持ちで家に帰ってきたのは。
燕のときは泣きすぎてしまい、コンタクトがずれたせいで、会場を出たところのごみ箱にけつまずき、ごみ箱の蓋を割ってしまったり(厚生年金の人、すみません)、
忘れられない人では、死んでいくアダムに、なぜか私が諦められなくって、悶々と考え過ぎて疲れてしまったり、
とにかく、観た後にどっかりと重くのしかかる心の重圧を感じる自分がいました。
正直、、、題材を恨む気持ちもあったのは事実。
「こんな悲しい役を相葉ちゃんにさせないでよ!!!」
っていうね。

でも、今回は、相葉ちゃんだからこそできる「コリン」だったと思うのです。
だって、相葉ちゃんには「生き物」が良く似合う。
「動物」しかり、「植物」しかり。
「相葉雅紀×植物」っていう組み合わせが、すごくよかった。

ウチは田舎なこともあり、私が小さい頃から鳥やら犬を飼っていましたが、それと同様、山を含めた広い庭(キツネもシカもウサギも出てくる)に大量の植物を育てていたのです。それで、植物に対する気持ち的なところで、妙にシンパシーを感じてしまい、お話にのめり込んだって言うのもあるのですが。

植物って、動物のように反応や行動を示してくれないけれど、育てるのは手間がかかるのです。そして、植物は動物より生きている事を実感するのは少ないけれど、育ててみると、やっぱり、かわいくて愛すべき存在です。
ゴマ粒より小さい花の種が、本当に土から目を出してくれるのか?って、何回やっても疑心暗鬼だし、たまに全く出てこないときもあるし、目が出てもいろんな要因で枯れてしまうことも多い。でも、手間をかけて育てていくと、それなりに大きくなるわけで「愛情と成長」が正比例する事がわかります。そういう「命」に向き合うっていうのが、ものすごく相葉ちゃんのキャラクターにも合っているなって思ったのでした。

命あるものに接するというのは、その意味にリアリティが感じられないと、どうもウソ臭くって話にのめり込めないのですが、相葉ちゃんにはそんなウソがない。
最後、花いっぱいの庭園を仲間と作りあげていく力強さや、光の中にたたずむ崇高な姿は、相葉ちゃんの純粋さと可憐さを持ち合わせた天使の気質を持ってしか、表現できないと思うのです。
演技力とか、よく分からないのですが、共演者の平さんのような、「そこにいるだけで、声を発するだけで存在感を醸し出す」という力があるのと同様、相葉ちゃんには「何か人間としての気高さと徳を説得力を持って伝える」という力があると思うのです。演技力という「技術」ではなく、相葉雅紀という人間の特性が放つ、強烈な個性の光のなせる技なんだろうなって思います。この舞台の最後に見せる「太陽のような笑顔」は相葉ちゃんのあの表情でないとダメだろうし、そんな表情が出来る人はほかにいないとも思います。この舞台を見たら、彼の存在の凄さっていうか、、、舞台に立つ人として、実はすごい才能を持った人であることを改めて確信しました。

また、
相葉ちゃんがやってきた3作って、舞台や音楽がめちゃめちゃ丁寧に作られていると感じるのですが、今回も全くその通りでした。驚いたのは、演じる人と音楽を担当する人が一緒の空間にいたことです。シーンに合わせて、俳優と音楽家が絶妙な距離感や関係性を醸し出すよう、舞台装置で演出していました。これまでの舞台のような「空間の表現」というだけでなく、演奏される音楽との協調や、演奏家との距離感、庭と室内という開放的だったり閉鎖的だったりする空間の奥行きなんかも表現している手が込んだもので、これだけでも、見ごたえ十分でした。

音楽や舞台装置や大道具・小道具などなど、この舞台の数々の手の込みようがぎゅっと詰まったのが、最後のコンテスト用の庭を急ピッチで作るシーンなのですが、このシーンは何度見ても圧巻。
もう、超楽しかった!!
出演者の大半が登場し、音楽に合わせて踊り、走り回り、庭を作っていく。
庭を作る過程に合わせ、それぞれ細かく動きが割り当てられ、あっちもこっちもいろんな様子がステージの上では繰り広げられていて、どこを見ても楽しい。
途中、相葉・オン・ステージのごとく、ボイパに合わせて相葉ちゃんがリズムにのっかるところなんて、相葉ちゃんを見ているだけでコンサート的にワクワクするのですが、実はそのときも、周りの庭づくりチームだって、負けじと色々やっているわけで。
このシーンは、まだまだ見足りない・・・。
わりに単調な流れのお話の中で、ぐわーっと、一気に感情が高鳴るのがこのシーンでした。この舞台の見せ場の一つなんだけど、ここのシーンで、この舞台のすべてが詰まってるといってもいいんじゃないか?って。そんな風にも思います。

ま、でも。なんというか、、、状況や説明を兼ねたセリフや専門用語が入るセリフでは、相変わらずな感じでした。
頼まれた庭を手入れしていたとき、「なんで、パープルなんちゃら(花の名前が覚えられん)ではなく、シルバーなんちゃらを植えたのか」を説明するところ、20日、21日、22日のソワレに入ったのですが、その3回ともセリフが違うのです。
今日のソワレなんて、極端に端折られていたような…。
(姉が「ペーハーバランスを言うので精いっぱいで頭がペーパーになっとったんやって!」と言った意見に1票)

そして、どうしても気になったのが、1幕でファーガスに自分の犯した罪を話すように言われたところ。ムキになって言い返す言葉がダミ声でまくしたてるだけなので、なんだかちょっと空回りというかね。

ま、いろいろあって、そんなこんなで。
めちゃくちゃ楽しんで、満喫しました。グリーンフィンガーズ。
今のめちゃめちゃ美しい相葉ちゃんをしっかりと目に焼き付ける事が出来たのも何より。
まさき天使が再び舞い降りる日を心待ちにして、今回の「梅芸・緑指祭」を終了したいと思います。
はぁ。本当に、舞台に立っているだけで可愛かった…。