Beautiful Worldとは、なんだったのか。

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嵐に関して。
私が彼らを嫌いになったり、飽きたりすることはないのは、このツアーを見て感じた事の一つです。
2004〜2007のアリーナツアーで全国を飛び回っていた、自分にとって一番アツかった時期は、もう訪れないのかもしれない。
それでも、私はこのグループをずーっと愛し続け、コンサートに通い続ける事になるんだと思います。

今回のコンサートは、きっと長年の嵐担ほど、つまらなく思えるものになっていたのは事実でしょう。
オリアルツアーとしての楽しさ、見せ場、演出がどこにあったのか?とオーラスを見ても首をひねる状態です。ソロも随分とこじんまりしちゃったなぁ。
度肝を抜くような演出も、セットリストもなかったんだよなぁ。
毎年お馴染みの曲、染みついたC&R、安定感溢れるメンバーのパフォーマンス。予定調和。

それでも。
私はこのツアーは嵐が今の自分たちが求められた立ち位置を尊重して作りだした、愛の詰まった作品だと思っています。
変わらない嵐。安心な嵐。
冒険はいつだって出来るかもしれないけれど、昨年から今年にかけての日本において、冒険的な嵐がはたして求められていたのかといえば、決してそうではないはず。

嵐はとにかく優しい。
その優しさは、ファンの方を常に向いていること。
ニノがインタビューで答えているように、自分たちのやりたいことを曲げてでも、ファンの期待に応えることが、自分たちの使命だと思っている。

オーラスを終えた福岡、Beautiful Worldとはなんだったんだろう?と自分の中で咀嚼しようと、セットリストを見つめてみました。
そして、やっと。
このツアーの意味が理解できました。選ばれた曲はすべて、前に向かうことを強く歌ったもの。だからこそのEverybody前進でYes,no。なんで思い出したように古いアルバム曲を入れたんだろう?と思っていたのです。この2曲は未来に向ってとにかく進め!というメッセージ。予想を遥か超えて現実はかなりタフで、でも、前進あるのみ。そーっと背中を後押しする曲の多い嵐が、前に進め!と声高に主張する2曲なのです。
そして。本編最後の果てない空、遠くまで、によって嵐の提案するBeautiful Worldというのが提示された気がします。Beautiful Worldとは未来に進もうとする希望が尽きない世界のこと。進むことを諦めない世界のこと。それはつまり、今の日本に対して嵐がコンサートを通じて届ける等身大のエールなのです。それを感じたとき。ポロっと泣きました。いつもの嵐の楽しいコンサートに、メンバーがぎゅっと詰め込んだ願いや思いや希望を私はきちんと受け取れた。
楽しい、満足。そういうエンターテイメントとして当たり前の事を犠牲に(というと、違うかもしれないけど)しても、今彼らが提示したものは、日本を代表するアイドルとして自分たちじゃなきゃ出来ないことをやり遂げたって事だと思うのです。

その事をとにかく書いておかなくてはいけない。と思ったのです。
そうしないと、Beautiful Worldを見て「嵐、つまんなくなったね」と思ってしまったとしたら、それはもったいないのです。
だから、次は私たちが「嵐くんたちのやりたいこと、私たちに見せたい事をやってください。それが私たちが見たいものなんだよ!」と、言う時期に来たんだと思います。
私はうらあらしの感想で、その言葉を精一杯伝えたつもりです。

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嵐が挑戦し続ける姿が、私を含め、多くのファンが求めている事なんだよ。
だから、自分たちがやりたい音楽、やりたいコンサートをやってみてください。
そして前みたいに「えー!そうきたか!!!」という、驚きをください。
何度も何度も見たくて、コンサートの開演前に足が震えて、吐き気がして、涙が出てきて。
そんな瞬間を嵐で再び味わえる事を、研いだ爪が、牙が、再び私たちに向けられる日を、私は待っています。
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そんなことを書いておきました。

2012年は大阪2日間、福岡オーラスで嵐に会えた。次はいつ会えるのか、それは分からない。
でも、彼らに会うために私は今年もきっと、ツアーの発表があるとワクワクし、ドキドキし、友達と話し、泣き笑いするんだと思います。

後一つ。
オーラスはご存知の翔ちゃんのお誕生日のお祝いがあって、それを見たとき、涙が出るほど楽しかった。
でも、その楽しさは日にちを限定した特別な企画。
「この曲のために、7000円払います」ってものは、今回はありません。
トータルで納得は出来てるけれど、ヲタとして、コンサートは単純にブチ上がる場所であってほしいのですよ。それは間違いないことです。
今年に本当に期待大です。魅せてください。お願いしますね、嵐くん。