薔薇革命の決行と、その顛末

嵐が下のような感じですが、、、今、私は本当にせくぞんちゃんがスキすぎる。
嵐に求めて、与えてもらえなかったものが、予想もしないかたちでせくぞんちゃんから受け取ることができました。

行ってきました。
Sexy Zone First Concert 2012

一言でいうと「革命」でした。
この公演で何人が「担降り」という、ジャニヲタ界隈でいうところの「最後通牒」を突き付けられた事か。生半可な気持ちでこの公演を見た人は、直ちに餌食となり担降りを誓わざる負えない。いや、覚悟して見ていた人でさえ、彼らの作りだす極上ステージに心を揺さぶられ動揺し、撃ち抜かれていたのだから。

平均年齢14.6歳の作りだすステージという事を、なめてかかってました。
この中に稀代のジャニヲタが含まれている事を失念し、さらに、彼らが「顔面偏差値東大級」であることを軽視し、また成長著しいこの時期に11回の公演を行うという意味を考えていませんでした。

全方位のジャニヲタを満足させるがごとくなセットリスト、毎公演ごとにクオリティが上がっていくステージ、予想もしなかった歌唱力とダンス。キラキラと輝く王子5人が繰り広げた世界は革命最前線の戦場であり、彼らは既存の「ジャニーズだから歌もダンスもそれなり・・・」の概念を打ち崩す戦い、自分の限界との戦いをそこで繰り広げていました。
しかし、言葉というのは、なんて陳腐なんだろうか?
あのステージの持つ魔力をどうやったら、伝えることができるんだろうか。
かつて、長文を書き殴り思いのたけを吐きだしていた私が、この思いを持てあましています。
吐きだした瞬間、その言葉がウソに思えてしまうほど、私が味わった実際のコンサートの時間というのは、濃密であり予想外であり、コンサート中のどの瞬間を切り取っても、間違いなく素晴らしいものだったのです。

なので、何を書けばいいのか、正直迷いましたが、とりあえず、思ったこと、感じたことをツラツラと思い出すままに書いていきます。

【グッズ購入】
革命の足音は、開演の5時間以上前から国際フォーラム、梅芸問わず鳴り響いていました。
とにかく。顔面偏差値東大級の彼らのグッズを求めて始発から続々と人が集まっていたのです。

国フォのとき、私は出張が重なり東京に前のり。その地の利を生かして、グッズの売り出し開始8時半までには会場にいようかな?と悠長に構えていたのですが、起きてすぐ、目にしたTwitterのTLではすでに列が長蛇というではないですか!
朝ごはんも食べずに会場に駆けつけました。8時ごろに着いたものの、列はすでに先頭が見えないところまで伸びています。

この混雑の原因には、
・会場の中でのグッズ販売を行ったこと。
・チケットを持っている人と持っていない人とでグッズが買える時間を分けたこと。
・購入場所が狭いこと
・グッズの絶対量が少なかったこと。
など、さまざまにあります。

おかげで、列の並びは複雑になり、右往左往する人も多数。
そして、チケット持ってる人に迫りくる開演時間。
持ってない人は長時間並ばされた上に、売り場に着いたときは売り切れ続出という憂目。

私はチケットを持った列に並び、開演直前に買えたのですが、買ったものをカバンに突っ込む事も出来ず手に持ったまま、座席になだれこんだと思いきや、すぐに客電が落ちる状態でした。
8時過ぎに会場に到着したのに、この状態。

【グッズ】
・クリアファイル(個人×5、集合)
・フォト(個人×5)
・ウチワ(個人×5)
・ポスター
・ペンライト
・ツアーバッグ
・ドリンクボトル

ポスター以外のふまけんモノと、フォトの聡くん、ペンライトを購入。
ペンライトは、予想通りのバラモチーフ!真っ赤!

【セット】
ステージ上には5人の肖像画がカメオの用に掲げられ、ピンクと水色のオーガンジーに彩られたステージのセットには薔薇が随所にちりばめられていました。
中世の舞踏会さながらの雰囲気。

【本編】

〜Overture〜
まだ出てくるの??と思ったくらい、ステージいっぱいにJr.が登場。主力はJJLのメンバー。
勝利→マリウス→聡→風磨→健人の順に名前が読み上げられ、メンバーもステージに登場。
登場時にする、風磨くんのジャケットの襟を正すしぐさと、健人くんの薔薇を持ってのターン。
これだけで、もうもう。始まって1分ですでに腰が砕けました。

01. Sexy Zone 
(白にあにずが赤、ちびーずが青のいつもの衣装)
お馴染みの曲だけあって、会場中、真っ赤に染まったペンライトが同じタイミングで同じ様に揺れるのは感動しますね。

でも、
何十回聞いたか分からない曲を、今、初めて私は生で聞いてる!
目の前であの子たちが歌っている!!

初めて生で見たパフォーマンスへの感動がハンパなかったです。
勝利くんの生「セクシーローズ」に毎回トキメキ、叫び声をあげてしまいました。
この時、様々な表情をするのです。会場を見据えて決め顔でいったり、小首を傾げて小悪魔的に言ったり。随分と勝利君が表情豊かになったなあーと、絶対的センターの成長に驚いてました。

曲の最初に勝利くん、健人くん、風磨くんが一言ご挨拶。

02. Knock! Knock!! Knock!!!
マリのかわいい掛け声から始まるこの曲。パフォーマンスがとにかくカッコいい!また、会場とのC&Rもしやすい曲。グループ名を上手く取り入れ、メンバーと会場とがコミュニケーションする、参加型の楽曲をデビュー時に直ちに与えたポニーキャニオンさんに脱帽です。
この曲のソロでは、短いフレーズながら、5人の声が綺麗に色分けされているように思うので、このタイミングで5人の声について少し触れておこうと思います。

聡くん:聞き取りやすく、安定感ある音程で声量がある。この年にして、聡くんのフェイクの存在感たら!セクゾンの楽曲の要となるのはこの子の声なんだと思います。この子、絶対すごいよ!

健人くん:線が細くて少し高めな声。意外とハスキーボイス。声に少し息がからむことで甘くてやわらかくなるところにフェロモンを感じます。ファルセットなんて、たまりません。いつも語尾の音程が少しぶれるのもかわいい。

勝利くん:変声期なこともあり、声が出にくそうなんだけど、甘めで柔らかくて低めの声になりそう。意外といい声になるんじゃないかと思うのです。

マリウス:まだまだ甲高い子供声だけど、安定した音程とリズム感。声質がとにかくいいので今後がどうなるか楽しみ。ポテンシャルでいくと聡くんと対をなすセクゾンの要。

風磨くん:安定した低めな声。すごく男性的なんだけど伸びる高音としっかりと響かせる低音、さらに声量もあるから歌に迫力がでますね。

この子たちの声、奇跡に近い組み合わせだわ。

03. With you
好き!とにかくこの前奏の振りつけが好き!
ふまけんが後ろで腕を前にして肩を左右に上げる振りがあるんですが、その時の健人くんの奇跡のスタイルが拝めるのです!
あんなに華奢なのに、肩幅が広いの!
あんな女の子みたいな綺麗な顔立ちなのに、すごい男性的なスタイルをしてるの!!
もう、声を大にして言いたい。このWith youの前奏のダンス、なぜ梅芸でなくしたのー!!!
改悪反対!!

しかし、これまた、いい楽曲をあてがわれたと思います。
疾走感があって、せつないけれど前向きで。この時期のこの子たちが歌うからこそ、意味のある曲。
それを全力でやってくれる姿が好きなの。

コンサートでは、曲の途中から左右のリフト(梅芸は花道に作られた壇上)に上がって歌うのですが、しょりけんが楽しそうにいつも絡んでいるのがいい!
おでこをくっつけたり、勝利くんが健人くんのあごの下あたりに頭をくりくりと入れたり、手をつないだり、ホッペを寄せ合ったり(見てないけど、思わず口が当たった瞬間もあったとか!)。
きっと、多くの女子が考える健人くんとやりたいことのすべてを、勝利くんという、類まれな美少年がやってくれている、この現実が何よりもドリーム。
健人くんと自分でやる想像をするよりも、こっちの方が何倍も素晴らしく絵になる。すばらしい!

この曲で、Sexy Zoneのグループ名を使ったC&Rが披露されました。
健人:「セクシー!」
客席:「ゾーン!」
健人:「セクシー!」
客席:「ゾーン!」
健人:「セクシー!セクシー!セクシー!」
客席:「ゾーン!」

この最後のタイミングをつかめない方、大多数。
※煽りを健人くんがやっていた事は確かなのですが、他のメンバーも言ってたかも…。

曲途中にそうマリがご挨拶。最後にも各メンバーからご挨拶。

毎回毎回、甘い言葉をつぶやきながら決め顔をする健人くんにズタズタにされていました。
「みんなのこと、愛してます」的なことが多い中、腰に来てしまったのが、「じっくり愛してやるよ!」の言葉。じっくり…じっくり…じっくり…。なんだろう、もうつらくて涙出てくる。
かっこよすぎる。いや、本当にかっこよすぎる。
笑えませんよ、あの顔で愛を叫ばれたら。

<勝利・聡・マリウスによるメドレー>(勝利くん赤、聡くんオレンジ、マリがピンクのライダースとパンツ中には派手にラメが施された黒T)
04. Believe
05. Honey Beat
06. 可愛い君のことだもの

  国フォ:バレンタインチョコもらったときのリアクション
  梅芸:ホワイトデーでのお返しの言葉。
07. サクラ咲ケ

嵐の曲をここで聞けるとは。
私、嵐に関して言うと後輩が少クラでやることも否定的ではありました。
なんだか、カラオケを見ているみたい。そう思ってしまうのです。嵐の楽曲は嵐でないと魅せられないとまで、傲慢に思っていました。
でも、違いました。
3人が3人のやり方でしっかり昇華してきてくれました。
Believeの振りは簡易版でしたが、まだ体の小さい3人が作ってくれた互いの身体能力を信頼するアクロバティックな振付は、嵐の仲間を信頼する空気感と一緒。
これはこれであり。なんてものではなく、嵐のオリジナル同様ワクワクと見ていました。

Honey Beat終わりに、着替え終えたふまけんもステージに登場。
手にはコメントが書かれたボールが握られてました。
歌いながらボールを投げるのですが、風磨くんが綺麗な放物線を描いて2階席まで届ける傍らで健人くんが妙に投げ切れない感じで、投げていたのがせつない。

さらに、この投げられたボールに書かれた健人くんのお言葉が
「待った?」
「今夜はかえさない」
「この後どうする?」
「どこで待ち合わせする?」
「I love you」
「やったね!これでずっと一緒だ!」
期待を裏切らないラブホリ度合い。
ボールに「この後どうする?」って書かれて、どうしたらいいんでしょうか。「今夜はかえさない」って、どこにいる設定なんでしょうね。
もう、楽しすぎます。なんで、こんなにも自分のスタイルを貫き通せるんだろう。
ちなみに、17歳ですよ。17歳。

ここでコネタコーナー。マリちゃん仕切りによる、告白ネタ大会です。
国フォでは「バレンタインにチョコをもらったときのリアクション」
聡ちゃん、しょりたんが中2・中3の男の子っぽくかわゆく「大好きー!」とか「サランヘヨ!」とか言うのと対照的にお笑いネタに走る風磨くんや「チョコ、美味しかったよ。もう君を離さない」だとか「今日は帰さないけどいいかな?」とラブホリ全開のけんとくん。(このとき「マリウスにはこの話はまだ早いよね?」と言った健人くんに対し、「オマエでもまだ早いわ!」とつっこんだ風磨くん、ナイスでした!)
マリちゃんはいつも最後にオチとして「Ilove you」や「Ich lieve dich」って締めて、終了。
でも、噛んじゃったり、びよーんと床に伸びちゃったり、てれちゃったり。毎回毎回バリエーション違えて色々やってくれちゃう、なんて出来た小学生!

梅芸では「ホワイトデーのときのお返しの言葉」
基本は関西の弁(マリウスの名言)でやることになったのですが、「めっちゃ好きやで」「オマエのことすきやねーん!」なんて言う中で、風磨くんは完全なおふざけモード。変な韓国語での告白(何を言ってるのか本当に意味不明)や「わりとすき」って中途半端な事を言って、????と会場の空気をざわつかせてました。健人くんに至っては「関西の子から告白された、東京出身の僕って設定で」と謎の設定を作った挙句、「今すぐ抱きしめてもいいかな?」「もう離したくない」などと、普通にラブホリってました。兄二人の「あれれ?」具合を冷ややかに笑いつつ、下3人は安定した回答。いつだったか勝利くんとマリちゃんで「I LOVE YOU!」って叫んだ回もありました。それを受け「勝利とマリウスにそんな事言われたら、オレ、女の子だったら、どっちも選べない!」って健人くんがしみじみ。

梅芸では健人くんがシメとして「どんな言葉でも大丈夫、だって。可愛い君のことだもの」や「チョコくださいね」なんて、さらっと一言添えていたのですが、ちょっと首をかしげて会場をクリクリした目で見ながら言う、その姿が何よりも可愛くて。

コーナー最後はサクラ咲ケ。ゴリっとしてはないものの、ラップも披露してくれました。

そして、ここで知る驚愕の事実。
サクラ咲ケでの客席の手の振りなのですが、揃い具合が割にすごい。
嵐担の姉さん方なら身についているであろう、タイミングっていうのが、この曲にはあるのですが、翔ちゃんがコンサートで煽る、まさにそのタイミングで腕がちゃんと上がるのです。身に付いた習性。さらに、サビで【グー、グー、パー】で手を振る振りが、完璧な人がおおいのです。

♪春には大きな花を咲かす の翔君のラップに潤くんがかぶせて入れる愛の手の「かす」のパートは、私が個人的に胸の内でかぶせておきました。

途中でセクゾンのちびーず3人から、メインJrのご紹介。JJLで活躍中のメインどころが一言ずつご挨拶ですが、私は岸くんの笑いじわに共感を覚えると共に、彼の歌やダンスが結構すきで、気になっています(笑)

<健人・風磨メドレー>
08. 情熱
09. ひらひら
10. 欲望のレイン
11. アンダルシアに憧れて

このコンサートのここに5500円!ちっとも惜しくありません。
えーえー、むしろ、こんな素敵コーナーをこの金額で見せてもらえる贅沢っプリ。会場中のお客さんが双眼鏡を取りだし、二人の様子をじーっと息をひそめて見守り、身悶える。本当に見ごたえのあるコーナーでした。
白地に黒いラインのアクセント、白いコサージュをつけ、会場を柔らかく微笑みながら見渡す健人くん、その白黒逆バージョンの黒いスーツに身を包み、会場を挑発するように唇に手をかけ目を光らせる風磨くん。
二人が登場した時のあの興奮といったら。

情熱の前奏で二人がついになって踊る姿、ひらひらのサビの腕を回す振りのシンクロ具合、欲望のレインでの健人くんが赤・風磨くんが青のジャケットの着こなし、煽り煽られる二人の駆け引き、アンダルシアのボルサリーノのかぶり方。
もう、とにかく、かっこいいんです。こんなにかっこいい!と手放しに褒める事って、これまでなかったのでは?と思ったら、こんなにかっこいいシーンを私は未だかつて見たことない事に気づきました。

元々嵐においても「にのあい」を押している私。シンメ萌えな気質ではあるのですが、このシンメに対しては、とにかく自分の中のすべての欲望を満たしてくれると確信しています。
私がシンメに求めるものは
・互いの関係性の中から生まれた信頼感
・互いが互いを尊重しているのはもちろんのこと、仲がいいこと
・その結果、ステージでのパフォーマンスが素晴らしいこと
この3つなのです。

話題がそれますが、嵐2007年のTimeコンでの「Cry for you」のオープニング、仮面をかぶったにのあいが、誰かわからない状態でシンメでダンスをするのですが、そのとき、相葉ちゃんがにのの身長に合わせるように膝を少し曲げ、腰を落として踊るのです。そこから二人の息の合ったダンスとレーザービームの演出が大好きでした。

話を戻し。つまり、互いが互いの事を信頼して産み出されたパフォーマンスというのは、その質の素晴らしさにプラスしてこちらの思いも乗っかる。
この二人は、私が理想とするシンメ像を見事に具現化しています。

静と動、白と黒、赤と青。背格好は同じくらいなのに、健人くんは華奢で妖艶。風磨くんはワイルド。似ているような似ていないような甘い声質、双子に間違えられたこともある、似た雰囲気や空気感。
どちらもセクシーなんだけど、それがここまで対称的であり、それなのに同期している。
そして、二人が同等に放つオーラ。風磨くんが光のオーラだとしたら、健人くんは花のオーラを持つ人。
ステージの上での存在感や輝き方が違うのです。絶対に埋もれない。どんなにJr.が出てきても、まぎれない。
その一挙手一投足に目が離せない、見惚れ翻弄される。これほど楽しい時間はありませんでした。

レポもいくつか。
・情熱→ひらひら、でのスクリーン映像。踊る二人が波紋のように、少しずつずれて動くのですが、アダルトな空気を身にまとった演出とマッチして、とにかく素晴らしい。
・健人くんは客席に背中を向ける振りも多いのですが、あの肩幅のある背中をじっくり見せてもらえるのはこの機会くらいなので、逆三角形の素晴らしい体型をじっくりと堪能。
・ひらひらでの健人くんの腰つきは回を増すごとに激しくなるんだけど、風磨くんのそれとは違うのは、野性的な部分が無くて、理性で制御する人なんだからだと思う。(ヘタレってのと同義)
・欲望のレインの途中で白いバラを手にするふまけん。梅芸のオーラスでは、健人くんがその薔薇を華麗にくわえて踊りました。その白バラは客席に投げ込まれるわけで。DNAを採取して健人くんのクローンを作りたいって真剣に考えるよね。
・フォーラムの2日目、黒スーツで決めてるはずの風磨くんの足元からのぞく蛍光黄緑の靴下が残念。
・欲レの二人の掛け合いのエロさがどんどん加速
 健人:誰に抱かれてるの〜で、風磨を怪しく呼び寄せると
 風磨:[もっと近くに〜]で、右手中指で健人をさらに煽る
 健人:ひとりで寝てるさ〜で、風磨を見つめ詰め寄ると
 風磨:[心が]で、健人くんにぐっと近づくき、そのタイミングで健人が風磨の中指をゆっくり掴んで、なでるように振り払う。
 その一連の動きの妖艶さといったら、なんだろう。
 客席で唾を飲んだ人、多かったはず。
・健人くんのスーツ姿、とにかく肩幅とか腕の細さとか、足の長さとか。
 こんなにスタイルいい人がいたのか?もう。ラインが、、、カラダのラインがスキ過ぎる。
・ふまけん交互に足をM字に開脚してジャンプする、その場面に見入ってしまう。軽くてフワっと飛び上がる健人くん。迫力があり高さが出る風磨くん。良くできたシンメとしての動き。

12. Secret Agentman(ちびーず黒ベースに蛍光黄緑のアクセントのついたロングコート)

ちびーずが3人で出ると、勝利くんがアニモードを発揮するのがいい。すんごい頼もしいんだよなぁ。

前奏のところの聡くんの足の動きと手拍子の力の抜き方がものすごくかっこよいので、この曲では聡くんにロックオン。
正直、まだ手足が長くないから「見栄えのするダンス」ではないのですが、小さい子にありがちな、精一杯目一杯踊るっていうよりも、ばねが体に仕込まれたような、躍動感のあるダンスなのです。膝のクッション性と腰の落とし方が自然。力を入れてゴリゴリしているというよりも、ポンポンと弾むそのリズムに合わせて体が動き手拍子する腕もフワフワと浮き上がる感じ。なのに体幹はきびきびと動くので、すごくかっこいいのです。

13. IF YOU WANNA DANCE
(新曲)(それぞれ形が違うゴールドのジャケットに、黒のTシャツ、黒いラインの入ったゴールドのパンツ)

そうマリがはけた後、勝利くんのソロアクセントダンス。これはちょっとびっくりしました。まだ入所浅いため、ダンスの基礎も怪しいところがあると思っていた勝利くん。なんだけど、その力量を軽く超えていく圧倒的センターとしての存在感と自覚。ステージの華というのは、技術ではないことを見せつけてくれるのです。時に客席を見据え、時に天を仰ぐ鋭い視線。自分の意のままに動かすのは自分の手足だけではなく、バックに従えたJr.ですら、勝利くんの存在感の前では個を失くすかのよう。ウチのセンターはなんてカッコいいのか。これが絶対的センターというものなんだ。
デビューからわずか3カ月。センターとしての頼もしさや見栄え貫禄がついただけでなく、彼の成長のスピードは目を見張るものがあります。毎公演ごとにこのアクセントダンスが見ごたえあるものへと進化していきました。
オーラスでの客席をゆっくり舐めまわすような威圧する目つきとクールにきめた表情にドキドキしました。

勝利くんのソロパートが終わると下手に健人くん・マリウスペア。マリウスがマリオネットになり、健人君に操られるようなダンスを繰り広げると、ライトが切り替わり、上手の風磨くん・聡くんペア。こちらは着かず離れずで踊っていた二人なのに、最後、聡くんが風磨くんの股下を潜り抜けるのが印象的。
勝利くんの元に集う、2人の宰相とその宰相が目をかけ手をかけ育てている、まだ幼い次期宰相。スターウォーズのジェダイのように、ふまけんというマスターのもとで学び、育つ二人の未来が既に見えています。

センターに5人が集まると、今回のコンサートの注目ポイントの一つでもある新曲です。
女性との淫らな夜の駆け引きを歌った、セクシャルポイントかなり高め、かつ、アンニュイなダンスナンバー。これをこの時期のこの子たちに歌わせう決断というのは、かなりチャレンジだったと思うのですが、そこを敢えてやってくれた事務所の采配に拍手喝采です。

同時期、嵐が大人っぽい曲を歌ったと言えば、、、
・サワレナイ
・野性を知りたい
なんだけど、このとき末ズで17歳。歌詞はと言えば、夜伽ごとにあこがれる10代の青っぽい事情。まだまだ地に足がつかず、恋愛が妄想の域を出ない。でも、それがちょっと可愛くもあり切なくもある同世代感覚の楽曲。

それに比べ、いふわなは夜の世界でないと現前化できない恋。許されない恋。
夜中2時に起きだして、抱きしめて抱き合って一つになって、ベッドの中で二人で踊ろう…。そして夜明けを向かえるまで一緒に過ごそう…。
11〜17歳のメンバーが歌うには、あまりにアダルティです。

この背徳感がプラスに作用して、この曲が来ると、背筋がゾクゾクします。完全にR18の世界を垣間見るようです。
持て余した自分の感情をカラダを重ねることで解消するがごとく、激しい行為を予想させる内容になっていることは否めません。仮に、10代の彼らがこういう恋に落ちるとしたら相手は年上の女性でしょうか。同年代、または年下では想像できない世界ですね。

繰り広げられる世界はアダルトな夜にも関わらず、どことなく透明感が溢れて儚さがある。なぜなら物語の主人公は彼ら自身。考えるよりも先に目の前にある体温を求めるけれど、そこにあるのは計算ではなく純粋で一途な思い。夜を舞台にしないと成立しない、苦しくも切ない、だからこそ激しい恋に身を委ねることを選んだ少年。その恋に掛ける覚悟や、ピンと張り詰めた緊張感すら、そこには感じる事ができます。
また、内に秘めた感情の熱を抑え込む、どこかひんやりとした空気感。それは、「午前2時」の夜の持つ空気感のほかに、この恋が決して幸せな結末をもたらさない、または、一夜限りのものであることを知った上での諦観がもたらすものと捉えることもできます。
※熱・冷といういような、相反する関係っていうのは、この後にも出てきます。

考えれば考えるほど、複雑な設定や伏線がはりめぐらされた、歎美な曲。
変に擦れたオトナが歌うと、安っぽくてリアルでドロドロな恋愛模様を映し出してしまいそうですが、まだ若い彼らが歌うことで、歌が紡ぐ物語はリアルからフィクションへと変貌を遂げます。現実の彼らの年代にはあり得ない設定を用いる事によって、歌の世界はリアルとフィクションを行き交い奥行きを増し、なんとも言えない妖しく美しい、現実とかけ離れた甘美な物語を産み出したんだと思うのです。

そして、この歌詞を奏でるメロディが、これまた語らずにはいられない。
5人の歌声は発展途上。
今の5人の声でないとこのバランスで、この楽曲は表現できない。今、この瞬間にこの曲を聞けた事がセクゾンが掴み取った奇跡の一つだと言っても、言いすぎではありません。

AメロからBメロ、サビ、ラップ… 随所に聞かせどころが散りばめられています。

大きな山場は、風磨くんのラップでしょうか。
曲の大半はボーカルパートでの高音域を安定して支えている、どちらかというと脇役的なところを歌うのですが、その抑え気味なパートから一転、激しい思いをシャウトするのがこのラップ。それを風磨くんが担当するという正に適材適所。声量がもともとある上に、低音で迫力のある声が出せる、表情が豊かであり、煽る姿が既に堂に入っている。
おまけに、このラップってそんなに簡単ではない。初心者が付け焼刃で出来るもんじゃない。
これについて言うならば、嵐を長年見ていると翔くんの努力や成果、表現力の向上、自分で書くことの難しさとそこから生まれた言葉の重み、ラップについて思うことが色々とあります。
なのに、その最初のハードルの数段を一足飛びで駆け上がったところを、すでにファーストコンで見せられたのです。
ここまで来るために、風磨くんはどれくらい練習したのでしょうか。
もしかするとカラオケで、家で、時間があるときに練習したのかもしれません。
ですが、それを人前で披露するというのは、そのラップをいかにして「魅せるか」というパフォーマンス込みの話。そこまで含めて十分なクオリティだったんです。怖いくらいにかっこよかった。風磨くんが4人の間をガンガンすり抜けて煽っていく姿は、ライオンのようにも見えました。
持って生まれた天性の才能と、それを正しく発揮するために行われた努力のたまもの。
なんて、なんて、愛しい子なんでしょうね。

曲の後半にこれだけの重量感のあるラップをもってきても、それが彩りの一つにしかならないのは他にも聞かせどころが多いから。 

曲の随所に挟まれるフェイクの大半は聡くんが担当するのですが(残りはふまけん)、元々他の楽曲でも聡くんがフェイクを担当する事が多いため実力は分かっているつもりでした。ですが、この曲では何と素敵に響くことなんでしょう!ラップの後のサビからエンディングにかけて、4人が歌うフレーズに呼応する形で入るところで、4人の声を一人で受けて立つのです。かぶせにかかるというよりも、受けて立つ。4人の声を聞いて自分の声を合わせるのが楽しそうにも嬉しそうにも見えました。

そして健人くん。彼のファルセット抜きにはこの曲は完成しない。♪抱きしめて抱き合って一つになろう〜 このワンフレーズを地声とファルセットを華麗に使い分け歌い上げます。聞くたびにゾクゾクするほどの色気。この曲中では、ほかにも健人くんのファルセットが聞けるパートもあるのですが、このワンフレーズの破壊力に敵うものはありません。
華やかでありながらもとろけるような甘い低音から入り、音程が上がるにつれて少し掠れて線が細くなる歌声が、女性っぽい柔らかさや繊細さ儚さと弱さを演出します。健人くん自身、男性的なスタイルをしてはいても、どこか中性的な女性の色気も併せ持つ外見。その外見に違わない声の質感で一番セクシャリティな歌詞を歌いあげるというところに、この曲の持つ色気が集約されていると思うのです。
風磨くんもファルセットの使い方が上手いのですが(実際、この曲の途中でも聞くことができます)、このパートを健人くんが自身の持つ魅力を最大限に活かして歌うことで、後の風磨くんの重量感のあるラップパートと相反関係にあるとも思えてきます。
※ここでも、ほら、相反する関係が。

マリちゃんと勝利くんは今回はユニゾンパートがメインかと思いわれます。マリちゃんは英語詞での圧倒的な発音と声の伸びで耳に残るのですが、勝利くんはマイルドで柔らかくて、また変声期途中ということもあって、なかなか声を聞き分けることが難しかったです。
でも、勝利くんの声が4人の声の隙間を埋めている、または包み込んでいる感じですね。

この曲の魅力はまだまだ尽きません。
最後に、ダンスについても語らなければいけないと思うのです。
アクセントダンスの後、絶対的センター、勝利くんの元に集まり、ここからは5人による激しいダンス。
これまでのセクゾンから考えられないくらいに踊ります。
というか、ちびーずがここまで踊れる事に愕然となります。
ふまけんはデビューしたとき、すでにある程度はダンスが形になっていますが、ちびーずは数か月前までは振付をきっちりこなす事だけに追われる感じ。デビュー曲ですら、PVではまだまだぎこちないダンスでした。

ところが。ふまけんもダンスの腕をあげてきましたが、そのふまけんにちびーずが食らいついているのです。
特に聡くん。回を重ねるごとにダンスが上達していくのです。
この一つ前のSAMで聡くんのダンスについては散々書いたので割愛しますが、梅芸でのいふわなでは、腰を使ったエロスダダ漏れのダンスになっていたこともあり、コンサート後に興奮しまくりで語ったものです。

それに、勝利くんのかっこよさが止まりません!アクセントダンスの他を圧倒する空気から一転。いふわなでは4人の信頼できる仲間がいる安心感からか、力の抜けたダンスを見せてくれるシーンがありました。
YEAH YEAH エエエの部分でゆるく踊る部分があるのですが、そのときに健人くんと絡みたくて仕方ない勝利くん。健人くんの右肩に手を乗せて、二人でゆるーくリズムを取る。
そのシーンが最も完成されたのが国フォの2日目2公演目でした。
勝利くんが自分の肩の上に手を置いた事が分かった健人くんは、勝利くんの方に目線を落とします。勝利くんはそんな健人くんをチラっと上目遣いに見た後、にっこり笑いながら、離れていきました。その一連の流れは2次元または想像の産物のシーンを期せずして具現化されてしまった奇跡の一瞬。美しすぎました。このシーンを冷凍保存したくてたまりません。
これまで一生懸命踊っていた勝利くんが、自分なりにダンスをアレンジし、さらに健人くんを巻き込んで見せ場を作る。なんて力量!なんて度胸!なんてセンター!!!
まだ幼いと思っていた王が、これまで自分が守ってきた王が、腹心である宰相を相手に戯れたのです。
二人とも次の瞬間には表情を引き締めていたので、ほんの数秒の出来事でしたがこれをこの曲で双眼鏡でしっかり見れた事に、私は感謝したい気持ちでいっぱいです。

フォーメーションがめまぐるしく変わるダンスなのですが、5人がセンターに集まり中心を向いて円になってオラオラと踊るところ、5人のダンスの中では一番好きな部分です。

この曲に魅かれた人が非常に多いのはTwitter等での話題でもよくわかります。
これは私が感じた事なのですが、この曲の魅力は「今という一瞬が創り上げた絶妙なバランスの上に成り立つ作品」という部分かと思うのです。
歌詞の持つ魅力や世界観を最も引き出す事が出来る年齢、変声期のメンバーを抱える中、今の時期の彼らの歌声で成立する楽曲、グループ内の身長の高低差が大きい中で創り上げたこの時期ならではのフォーメーション。彼らが今、自分たちが持っている個性をワンピースずつはめ込むことによって創り上げられた、ジグソーパズルのような作品なんだと思うのです。
見ている私たちも、どこかで感じているのかもしれません。
この曲を、5年後も10年後も、こうやって見ることができるわけではないと言うことを。
だからこそ、この曲にこだわるのではないかと思うのです。

私はこの1stコンがDVDになると知ったとき、このいふわなが残せる事が何より嬉しかったです。
音源化はどうなるのかわかりません。出してほしいとも思っているのですが、少なくとも映像と共に残るのであれば、この時期の彼らの魅力が凝縮された1曲として十分な気もしています。

<ロックメドレー>
14. ルート17
15. ミッドナイトシャッフル

ルート17は風磨くんがギターを担当。指を見る限り、そんなに難しいコードは押さえていませんが、ギターというおもちゃを与えられたデカ犬ふーまが、頭をぶんぶん振りながらステージ狭しと走り回る姿が、河川敷を気持ちよく走り回るゴールデンレトリバーのごとくで、可愛さと愛しさで胸がいっぱいになります。
その風磨くんを呼び込む健人くんのちょっとチャラい声もすき。「オンギター!ふーまぁ〜〜!!」って、またこの人、オラオラ系の盛り上げ方が上滑りだわ。

ミッドナイトシャッフルは、Jr.も出てきてジャンプしながら盛り上がるのですが、こういうときそうマリが小さい体で思いっきり煽っているのが頼もしい。
聡くんが上の方まで見て「一緒にー!」って声がすぐに出るのが、気配りの塊すぎて、ツライ。この年でここまで長けていて、いいのですか?

16. All the way(←梅芸ではなし)

なぜ、これを梅芸ではやらなかったのか。私はこの曲のことはよく知らないけれど、甘くて優しい健人くんの声と力強い風磨くんの声のコラボが楽しめる楽曲だったので、すごく気に入ってました。
♪That's the Rain 雨のためいき
と歌う、この風磨くんの声の力強さがとにかく心地よかったのに。

17. ビリビリDANCE(←梅芸最終日はなし)
18. ララリラ

B.I.Shadow時代の曲。きっと、この曲に色々な複雑な思いがある人もいると思うのですが、私は単純にノリもよくて盛り上がる2曲という位置づけです。さらにふまけん担にとって耳馴染みのある曲を入れてきたことで、まったく関係のない曲をされるよりも、親和性も高いと思うわけです。

この曲では1階席の真ん中あたりをトロッコが通ります。
ふまけんがビリビリを歌いながら、ちびーずはララリラを歌いながら。ふまけんが近くのファンにしかファンサしないのに対し、聡くんが近くも遠くも2階も3階もきちんとやってくれることが本当に頼もしい。
ファンサも、こっちを向く向かないのも、そもそも席が近い遠いってのもすべて、運。
でも、遠くの席に座ってる人にこそ、自分から目を向けるってのが必要なんじゃない?って思うのですよ。
聡くんがその点、ものすごい気の配り用で、私がどこに座っていても、絶対に1度は自分たちの方向をきちんと向いてくれていた気がします。
それが3階席であってもね。

ビリビリと言えば、途中のセリフですよぉぉ!
「ビリビリしよ!」「一緒にビリビリしない?」など、毎回色々なパターンで言う、その、したり顔がかわいくって!
この曲に入るまでに相当踊ってるし歌っていることもあって、健人くんは汗だく。
初回、近くで見た時にその汗がキラキラ光っていて、もう、汗すら綺麗でした。

基本的に、嵐くんがみんな汗っかきなこともあって、汗をかくアイドルに抵抗がありません。むしろ、それぐらいに一生懸命やってくれてるんだなぁと、嬉しくなるのですが、健人君はまさにそうでした。お風呂上がりってくらいに髪の毛も顔も首筋も腕も汗でべたべたになっていました。
あー、席がもっとよければ、うちわでバタバタと仰いであげたい。ファンサとかいらないから、ちょっとでも涼を与えてあげたかった…。

風磨くんはそこまでいかないまでも汗が出ていたのですが、残りの3人が割と涼しそうな顔をしていたのが、意外。額に汗を滲ませているくらいで、ボタボタに粒が落ちる感じではなかったです。

聡・マリペアが同じトロッコに乗るのですが、この二人の組み合わせが本当にかわいい。
小さいトロッコにぎゅっとくっついて、お互いトントンし合って向きをかえたり並んだり。聡くんはお兄ちゃんですね。何回か見ましたが、マリとペアになるときは、マリの事を気遣って、自分が体をひねってマリの場所を作ってあげてから、自分はマリのいた場所に立つようにしていました。

このメドレーの途中で、デビュー曲でも来ていた白の衣装(メンバーカラーの飾りがついたもの)にお着替えを済ませ、MCに突入です。

そして、私の感想もこれでやっと半分。