嵐の嵐のための曲

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先日の日曜日。
なんだか急にエナジーソングが聞きたくなってBeautiful Worldのセブイレ版を出してきました。

5人がファンと一緒にどこまでも突っ走って行く、たとえどこかに行っても、1番になって必ず戻るから。そう宣言してくれる、5人が私たちに向けて作ってくれた曲。

セクゾンちゃんにときめいているとき、私はいつもその後ろに嵐を見ています。
嵐がやってきた仕事もそうだし、グループの有り様もそうだし、メンバー同士の関係性もそうだし。
セクゾンちゃんに「こんな風に育ってほしい」というお手本として、そして近しい雰囲気を持つグループとして、切り離して考えることが出来ないようです。

知っての通り。嵐はなにもかもが順風満帆なグループでもなかったし、個々のメンバーの実力を考えても、嵐よりも上の人はたくさんいる。
私たち嵐担にとってはかわいくてかっこよくて大好きなグループであっても、冷静に見ると才能もクオリティーも嵐を超えるグループも個人もゴロゴロいるのです。

でも嵐が嵐にしかないのは、嵐の持つ空気感なのです。
ファンの誰よりも、嵐のメンバーこそが、嵐が大好き。
メンバーが褒められると、自分のことのように何よりもうれしい。
メンバーの活躍する姿を見ることが、本当に楽しみであり刺激。

これについては過去にも名言がたくさんあります。
潤くんの「味方は4人だけ」にのの「4人がいれば友達はいらない」など。

そして、その「嵐」のくくりには、自分たち以外にも支えてくれるスタッフやファンを含めて考えているわけで、このグループ名は自分たち5人に与えられた居場所(ベース)であるのと同時に、何万人もの集合体をくくる一つの記号、マークだとも考えてるんですよね。

なので、嵐が嵐で曲を産み出すときは「感謝」と「みんなと一緒に」なんですよね。

何年か後。たとえば5周年なんかで、セクゾンちゃんがその時の気持ちを表現してくれるときはどんな事を伝えてくれるんだろう。
メンバーやグループやファンとの「愛」を歌い上げてくれることを、私はとっても期待しています。

ちょっと、話が入り混じってますが、このエントリーで書きたかったのは、「ワイルド・アット・ハート」を私がどれほど好きなのか?ってことです。

端的に言うと
・曲がスキ
・ダンスがスキ
・フォーメーションがスキ
・歌の割り振りがスキ
・とにかく5人が汗だくで歌う姿がスキ
・ニコニコの笑顔満開の表情がスキ

うーん。違う。

既に50回以上、HEY!HEY!HEY!をリピってますが、その理由は上述のような事ではないのです。

もっと、根本的な事。
もっと、自分の中の嵐を好きな理由と密接に絡み合う事。

いろいろ思いを巡らせた結果「嵐じゃなきゃ歌えない曲だから」と言う結論に至りました。

最近の嵐は何を発売しても、売れます。確かに良い曲もあるんだとは思います。
ですが、私の感想としては、ここ最近のシングルは
「曲としてはいいのかもしれないけれど、嵐が歌わなくってもいいな。」
って思っています。「迷宮ラブソング」も「Lotus」も「Dear Snow」も「Love Rainbow」も。

嵐って、バラエティー豊かにいろんな曲を歌わせてもらっていますが、何を歌ってもある程度は「嵐色」になります。さらに、PVやテレビでのパフォーマンスが追加され、嵐色を塗り重ねることで「嵐の曲らしく」仕上がり、最後、コンサートで見ることによって「嵐が歌う曲」として醸成していくんだと思います。

それでも、ここ最近の曲は「売れた曲の二番煎じ」とも「置きに来た」とも思える安全路線。
買ったはいいものの、ロクに聞いてもいない。
そりゃ、パフォーマンスを見たら感動もするし見惚れる曲も多いけど、リピる事はあんまりない。
だって、曲を聞いた瞬間に「おぉぉぉぉーっ!」って思えるものがないんだもん。そこから嵐色を塗っても、そりゃ下地が薄い時点で、どこまで行っても薄いまま。

たとえば、迷宮の振りつけは話題になっているし、私も嫌いじゃないけれど録画した番組はあまり見返すこともなく編集して終了。Lotusも同様。Love Rainbowについてはコンサートで見てそこそこ好きにはなったけど、アルバムでは基本、飛ばし曲。Dear Snowはコンサートと大奥のエンディングで聞いただけで、あれ?この曲で露出ってあったっけ?てな具合。
むしろカップリングの方が、いい感じの曲が多くない?とまで思いだし、最近はカップリング目当てで買っている節もあります。

そして、私としては売上ランキングも人気ランキングも上位に入る「One Love」や「Monster」には何も思い入れもありません。
映画やドラマの主題歌だし、売れたし、嵐を代表する曲になったのは事実ですが、私が抱く嵐のイメージがこの2曲に何も重ならないのです。企画ものとしてはOKでも、これが嵐の代表曲になるのは嫌ですね、正直。

ここ数年に発売された曲を聞いてリピートしたシングルは「Step and Go」や「Believe」でしょうか。
この2曲と、思い入れがない2曲ってなんだろうか?と考えると、それは「嵐らしいか?」「嵐じゃなきゃ歌えない曲か?」って事なんだと思うんです。

嵐を見ていると感じる、ほわっとした幸せ。上から目線ではなくて親近感があって。どこか力が抜けているけれど、現実離れしてるわけでもなくて。でも、頑張ることはあきらめないし、戦うことからも逃げない。
嵐が歌ってしっくりくる曲っていうのは、曲が持っている雰囲気が嵐と合致するかどうかというところなのです。
もちろん。ハードな曲であっても、嵐が持つハードな部分と合致していれば、全然OKなんです。

ワイルド・アット・ハートはその点、曲の持つ温度と嵐の温度が近いっていうのを福岡で見たとき、感じました。
HEY!HEY!HEY!であのパフォーマンスがついたとき、自分の中では「やっと、来た!」とガッツポーズが出るほどのはまり具合がありました。
嵐が嵐として歌うのにふさわしい曲。何度見てもテンションが上がる曲。その曲にふさわしいパフォーマンスがつき、それを汗だくになってやる嵐がいる。

これがいい。
この嵐が大好き。

2012年。こんな嵐がもっと見たいものです。