まさに、ジャニーズワールド

立て続けではありましたが、11/15にJOHNNYS' World、11/16にPopcornへ行ってきました。
その感想や前後のことなど。

ジャニワ、本来なら行く気はなかったのです。でも、東京出張が入り、それが16時前後で終わる予定であったこと、チケットが運よく手に入った事、そんな事情もあって、予備知識も何も仕入れず急きょ帝国劇場に行ってきました。

ソワレが終わってからでは、東京から戻る新幹線はもうありません。
途中で抜けるべきか、泊まるべきか。翌日は嵐のPopcornも控えていたので本当は帰りたい。でも一度しか見れない健人くんの姿はなんとかして見ておきたい。
いろいろと思い悩み、ホテル代と翌日の事も考えて、新横浜の駅前に泊まることにしました。

結果。うん、最後まで見れて良かったです。一度だけですが、でもこの一度で大満足です。
話の筋や見どころなどは多くのレポがあると思いますので、私の感想だけとなりますが、どうしても残しておきたいことがあります。

シェークスピアの10役を一人で演じきる見せ場、その役は当日、健人くん、戸塚くん、八乙女くんの3人がジャンケンで決める事になっています(実際は仕込みかもしれませんが)。
私が行った日はたまたま健人くんでした。嬉しかったです。
期待しすぎて違うとがっかりするので、自分の中での期待値を下げていたのですが、ジャンケンに勝ったとき「キャッ」と奇声をあげたくなるほどに嬉しかったです。
そして。実際に見て、あまりの素晴らしさに感激しました。一つ一つのしぐさ、その時に見せる表情、声色。ワンパターンになりがちなところも多少あったけれど(ディランのモノマネにしか見えない…なんてシーンも)、18歳の健人くんが生み出したあの10通りのキャラクターは、どれも一瞬で終わるのが惜しいと思いました。
そして、その演じている姿を見ていると「帝国劇場、狭い」「もったいない」「もっとこの子の才能を世に知らしめたい」という思いが湧いてきました。

もっと平たく言うと。ジャニーズ舞台ではない舞台での健人くんが見たい、ということです。

ジャニーズ事務所の良い点はたくさんあります。それはジャニヲタをしていたら自然とわかってくることです。
定期的に仕事があり、ファンにそれを披露する機会があること、デビューしてしまえばある程度は安定すること、いろんな事にチャレンジできること。

でも。それはある種「ジャニーズ事務所」という世界で飼い慣らされていくことにもつながります。
帝劇で見たものはジャニーズとしては素晴らしいかもしれないけれど、芝居の力量も演出もジャニーズの外の世界にはもっと長けている演目は数多くあります。しかし、ジャニーズでやる限り、チケットは売れ賛辞を得ることができるのです。
それは、歌だって一緒の事。アイドルだから歌唱力なんて二の次。なんて事は自分の中にはないと思っていて、CDを売る(つまり、歌う事を商売にする)以上、アイドルとしての許容範囲というのではなく、CDとして発売できるクオリティも実力も必要だと思っています。
(嵐さんにもそれは求めてしまいます)

ジャニワというステージ。私には、アイドル集団のかくし芸大会を見てる感がどうしてもぬぐえなかったのです。舞台として楽しむというよりも、好きな子がそこで頑張っている姿を愛でるという気持ち。その心地悪さたるや。
一つの演目として楽しかったというよりも、中島健人くんの今の才能、勝利くんのステージでの成長した姿、風磨くんの存在感を確認して楽しかったという感じでしょうか。
そういう見方で舞台を今まで見たことがなかったために、なんとも違和感を感じたまま終わっていきました。

これをするために彼らの成長する時間を使うなら、舞台での発声、立ち振る舞い、演技など、外部の人の中でしっかりと学ぶ方が今後に活かせるのでは?とも思ってしまいました。
特に、健人くんはステージでの存在感や動きにその素養があるように思います。だからこそ、変にジャニーズの色がつかないよう、客演でもいいので、どこかの劇団とすることや、ドラマに出ることを求めてしまいました。

どんなに短い出番でも、どんなにステージの奥まった場所でも、彼は一つ一つの所作に工夫がみられるのです。

例えば、、、終わった直後にTwitterでつぶやいたこと。
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緑のボールを持ちステージの奥から登場するところ。そのボールを指差し、トントンと指で弾いて魔法をかけるように掌をかざすと、ボールが浮くんです。その一連の動きは優雅で可憐なのですが、それをしているのはステージのホント奥なのです。双眼鏡を使って見れるくらい。→

posted at 21:59:31

→そんな目が届きにくいところでも一つ一つ丁寧に、真摯に舞台を務めていて。だから、そんな健人くんを見つけたときに「観てるよ!観てるからね!」と叫びたくなって。あぁ、この子のこれか好きなんだ、と強く湧き上がりました。

posted at 22:06:20

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この様子。スポットライトを浴び、ステージの前に立つ位置にいなくとも、彼は彼がステージに立った瞬間、まるで自分が主役であるかのように立ちふるまう。ステージ上で繰り広げられる世界の中で、自分の与えられた役割を使って、自然と…しかし、最大限にお客さんの目を集める事を全うする。
それは、他の出演者やそのファンからするとウザイかもしれないし、やりすぎなのかもしれない。でもだからこそ華がある存在となる。そこにいる証を刻まないと、誰でもいい存在になってしまう。健人くんは健人くんでないと成り得ない存在。他の人ではあの華やかさも細やかさも空気感も作れない。

そんなステージ映えする子だからこそ、もっと違うステージで見てみたいと思うのです。
それはストレートプレイかもしれないし、ショーかもしれないし、ミュージカルかもしれない。でも、かくし芸大会ではない。
その事を強く願っておきます。

おじいちゃんの自己満足ワールドは、もういいんじゃないでしょうかねぇ?