クリエに立つのは道標か墓標か…。

聡マリクリエを見てきました。
素敵な時間でした。
エンターテイメントとしては荒削りだし、パーツパーツはキラキラと光っているものの、全体としてはまったくもってまとまりがない。メリハリも少なくて、間延びしているところもありました。
それでも、セクゾンとしての活動に不安を感じているこの時期に、15歳と13歳の二人が主軸となって行う公演としては十分。いや、十二分です。見ごたえもあり、可能性を感じ、何より、ステージに対して真摯に向かう二人のその姿勢が頼もしくてかっこよくて、私は本当にうれしかったし大満足なのです。

詳細を書く前に二人の印象を書いておきます。

聡ちゃんは何といってもダンスの見ごたえ。一音一音に符号するかのように、動きが小気味よくはまっていく。カチ、カチ、とピースが音を立ててあるべき場所に収まるように、音を聞いてカラダが反応するというよりも、音に間髪入れずカラダが呼応するのです。私の目から、そして耳から受け取る情報が寸分のズレなく一致するといういのをどう言っていいのやら。
簡単に言うと、気持ちいい。
単純だけど、その言葉が適切なのかもしれません。見ていてとってもすがすがしい。そして心地いい。ダンスが上手い、と言えばそうなんだろうけれど、私が受容する感覚にとてもフィットするダンスである、ということかと思います。

そして、そのシンメとなるマリ。マリは逆に何も型にはまらない。ふわっ、ふわっと型から逃れるかのように、ひらりひらりと舞い踊る。以前のマリは踊れないからそうなっていた。けれど、今のマリは違う。それが個性ともいうべきマリのダンスの特徴。合わせる、止まるということがゆるいけれど、それがかえって無邪気でいたずらな天性の花の輝きとなる。優雅に可憐に舞い踊るさまは、天使であり天女のようなそれで、つまりはほかの何者にも支配されない、何か神聖なものを見るような心地にもさせるんだ。

二人が並ぶと、まったくタイプが違う。背の高さも体つきも性格もダンスも歌も何一つ違うのに、どこかが似ている。ふまけんは双子シンメとしての歴史を経たのち、個性が正反対に育っていったシンメだけれど、この二人は最初から類似するものが見いだせない。なのに、二人が一つであることをたびたび感じるのは、二人が何を思ってステージに立っているのかが同じだからなのかもしれない。

二人はとにかく、ステージに対して真剣であり、そしてその場に立つときが最も輝くときであり、心の底から楽しもうとする。でも、自分以上に見ている者を楽しませようとする。
会場にいる人を一人残らず、そしていつだって存分に満足させたいのだ。彼らにとって、主人公は自分たちでなく、見ている私たちなのかもしれない。だから私たちがちゃんと楽しめているか、笑っているか、何を思っているのか、必死に知ろうとする。特にクリエという小さい会場だとそれが可能なだけに、一人ひとりの顔を一生懸命に見ようとしているようにも思えた。

確かに私にもうれしいハプニングは起こった。でも、それだけじゃなく、自分のパフォーマンスで少しでも楽しんでほしい、一緒になって歌ってほしい、自分たちのお喋りを聞いて笑ってほしい、この時間をめいいっぱい楽しんでほしい。そういう気持ちが伝わってきた。

それって、私は当たり前のようにこれまでもらっていたものだ。
嵐はいつだってそういうグループであった。そして、考えてみれば、ファーストコンで、、、いや、その前の握手会から、聡ちゃんとマリちゃんはいつも私たちにそうやって向かい合ってくれていたように思う。

残念なことに、二人のその性質は、セクゾンのコンサートではふまけんしょりに隠れて見えにくくなる事もあるのだ。今回の二人の公演では、アイドルとして、エンターテイナーとして二人の持つスタンスとポテンシャルを改めて確認させてもらえました。

これが、たった15歳と13歳の二人が生み出したものか、という驚き。
でも、これこそが、二人がデビューしてステージに立ち続けた1年半の中で身につけた実力なのですよ。
だからこそ、この二人は宝なのです。セクゾンの未来なのです。エンターテイメントの申し子なのですよ。Jr.として手あかが付く前にデビューすることによって磨かれたメインの輝きなのですよ。ステージの先頭でパフォーマンスをするモノが持つオーラを放っているのですよ。

この二人なら大丈夫。二人が立つステージに何の不安もない。
いくらバカな事務所でも、この二人なくしてセクゾンが成り立つだなんてバカなこと、もう決して言わないであろう、そう思って東京から帰ってきました。

(翌日の少クラ不在に落ち込むことになろうとも知らず…)
(本当に事務所は何を考えているのでしょうか。たんにバカなのですか?)

【クリエ12日1部】
松島聡
マリウス葉

高地優吾
田中樹

岸優太
宮近海斗
羽生田挙武
中村嶺亜
松倉海斗
高橋颯
松田元太
倉本郁

名前が分からないJr.6人

1.勇気100%[Sexy Zone]
気合い入れの声が聞こえてすぐに暗転。
オープニングの音楽が流れ、ステージにスポットライトが当たると、緞帳がオープン。
聡マリ(ピンクの衣装)+セクボ登場
途中で聡くんゆごじゅりも登場。

この曲で、というか、むしろ、この曲なのに、聡ちゃんのダンスのキレが半端ない。♪忘れないでね〜 の”わ”のところで真下にすっと手をおろすのですが、そのおろした時の腕の伸び方ひとつをとっても美しいのです。それって、どういうこと?

2.Can do!Can go![V6]
出演者全員で。
聡ちゃんのダンスが本当にキレッキレ!
そして、低い聡ちゃんの声が割としっかり聞こえていたこの曲。かつてのような高音は出ないかもしれないけれど、音域としては広いのではないかしら?

3.スキすぎて[Sexy Zone]
聡マリが通路に。曲の煽りはゆごじゅりが担当。本当に近くで聡マリちゃんが見れたのですが、二人の横顔の丹精さは息を飲むほど。
そして、聡ちゃんの髪の毛がふわふわしていて、柔らかい子供のそれで、あぁ、まだこの子は天使なんだ…と思った瞬間。どんなにイケで、オスっぽっくなっていても、こんな柔らかさと幼さを残した部分がまだある。子犬の背中のような、ぽふぽふと撫でてあげたくなる、そんな無垢さ。

マリ:あいしてるよっ!
聡:クリエ、サイコー!

-MC-
昨日までぬんぼとクリエをやっていたゆごじゅり。曲のキーが高くて出ないとの話になり、
聡「オレも出ないんですよ、もう…」
高「ウソ!」
樹「出てたでしょ!そんな嘘つくなよ!」
と言われてましたけど、お兄さんたち、聡くん、本当にもう出ないですよ、そのキーは…
マ「僕まだ大丈夫」
聡「じゃあ、今の曲とか、マリのソロ曲にしちゃう?次からマリウス一人で歌う?」
マ「えぇ…」
って二人できゃっきゃしてたのを、どう対処していいかわからない、ゆごじゅり。
ここで、二人にとって、ゆごじゅり同世代のふまけんの印象を聞く流れになり、

マ「健人くんは親!」
ゆごじゅり「親?!それ、言いすぎじゃない??」
マ「おにいちゃんというか、リーダーでもあるし、いろいろ教えてくれるし」

岸くんがショックで泣いたという話で
マ「勝利くんがね、岸くんがショックの幕が上がったらもう泣いてた、って言ってたよ」
岸「そんなことありません」
ゆごじゅりが泣いたのかどうか問い詰めてると
岸「えー、えー、泣きましたよ!!!」
と開き直ってました。
いつだってどこだって、岸くんがいるとMCのオチを務めてくれる安心感。

4.Don't Stop Sexy Boyz![Sexy Boyz]
5.Sexy Zone[Sexy Zone]
6.Ladyダイヤモンド[Sexy Zone]
7.Sexy Summerに雪が降る[Sexy Zone]
聡マリ+セクボ
ドンセクのコーラスは岸くんでした。
間奏あけの
マ:Everybody! Here we go!!
聡:イエー!!!
で二人が顔を寄せ合ってシャウトするかっこよさ!

シングル曲を二人でやるってのも新鮮。
勝利くんのセリフパートはないし、サビのみではありましたけど、二人がステージの最前センターで見るなんて、こんな時じゃないとないわけですよ。
この時、センター固定制度に対してギリギリ歯ぎしりしたくなりました。
二人がセンターになったとしても、こんなに見ごたえがあるのに。順番でいいじゃないか!固定じゃなくて、その時々の需要と供給でいいじゃないか!と、声高に言いたくなります。

曲終了後、聡くんが岸くんを紹介して、二人ははけ、セクボのみに。

8.The longest night(岸ソロ)[少年隊]
岸くんソロ。岸くん、歌ウマイなぁ。いい声してる。ビブラートかかるところがとっても甘いのね。

9.back to BACK[少年隊]
宮近くんを中心にダンスをメインで。

10.to the Freedom[Ya-Ya-yah]
11.アジアの夜[山田涼介]
こうやって、知らなかった曲を覚えていくのね。まったく知識がなかったヤヤヤ、JUMPまで分かるようになっていくとは、世代を違うグループを応援すると怖いものです。
to the Freedomはいい曲ですよね。

12.FALL DOWN[KAT-TUN]
13.FIRE BEAT[Kis-My-Ft2]
14.絆[KAT-TUN]
15.Shake It Up[Kis-My-Ft2]
16.ゆごじゅり+ジュニアボーイズ?
キスマイが流れるとうれしかったですよ!単純に楽しかったし、盛り上がったし。特にふぁいあびはペンライトを上げやすいっていうか。

-MC-
ゆごじゅりが聡マリを呼び込んで、少しMC。
でも、やたらと「楽しんでますか?」と問いかけて、客席に声を求めるのはどうかと。やりすぎると効力ないよ?

17.With you[Sexy Zone]
聡マリ、白シャツに水色の衣装
聡「俺とマリが出会ったときの思いでの曲」
とか、言い出すから、もう…。
二人の思い出の…思い出の…なんの運命共同体なんだよ…。
セクゾンコールの煽りが聡ちゃん!!!
聡:はい!Sexy Zone コール行きまーす!!! 
って、いや、はい。もうかっこいいです…。

18.ブルドッグ(高地ソロ)[フォーリーブス]
ポンポンもった高地くん登場。高地くん、NEWSのマッスーの衣装じゃないか!
サビをワンコーラス歌っただけで終わっちゃったよ…。

-高地の部屋(ゲスト:聡マリ)-
好きなおむすびの具を「セクシーローズ」に合わせてセクシーに言う。
あまり盛り上がりそうじゃなかったのを見て、マリが「違うことにしようか?」と止める提案を出すけれど高地くんに「それ聡がかわいそう」と言われると「うん、そうか。続けよう!」と。とりあえず聡ちゃんの窮地は絶対回避なマリウスさん。

聡ちゃん:(低音吐息交じりに)おかか
マリ:(吐息交じりに)セクシーローズ(会場???)あ、間違えちゃった!しおあじ!(今度はセクシーに言えてない)もう一回!!!(吐息をこめて)たまご
高地:塩味じゃないんだ…

今回の公演にあたって、聡マリの扱い方を風磨に尋ねた高地くん。野放しにしておけば勝手にしゃべるといわれ。
聡:俺ら、そういう扱われ方なんだ…
高地おじさん、お兄さんとしての役割をなんとかこなそうとして頑張ってんだなぁ。

19.ワンダーランド・トレイン(松島ソロ)[Hey!Say!7]
かっこよすぎて、もう、もう…。
だって、ソロですよ!念願のソロですよ!!!!

新春コンで聡ちゃんの50秒ちょっとの時間がどれだけ楽しみだったか。
細かいステップ、それに比べのびやかに動く上半身。そして、聡ちゃんの声ではきっとぎりぎりの音域と思われるキーの曲。
今。この時にこの可愛くも高難度の曲をやってくれたことが本当にうれしい。できればフルで見たかった。もっと踊って!もっと歌って!!
多分、新春コンよりも少し長かったかと思うけれど、あまりにも一瞬に思えて。

-コント-
銃を持った二人組に撃たれるも、最初はポンコツマトリックス的によける聡ちゃん。でも最後の一発でステージに倒れてしまう。
そこに、間警視登場!
「松島聡、死亡 この事件、私がわざわざ解決してあげましょう!」

20.Secret Agent Man(マリウスソロ)[錦戸亮]
マリが間モードのまま、SAM。トレンチコートの襟を立て踊る姿がなんとも妖艶で!
しかし、その間、聡ちゃん、ステージで死んだまま(笑)

-コント-
指令をこなして、聡ちゃんを生き返らせることに。
颯くん、松岡修造のマネ ピクピク動く
あむ、志村けんのマネ 途中で聡ちゃんが蹴飛ばす
マリ、セクシーな言葉をささやく。
セクシー…と耳元でささやくと、やっと目覚める聡ちゃん。
マリにぎゅっと抱き付いて「生き返ったぞー!!!」

21.High!! High!! People[Sexy Zone]
聡ちゃんが生歌だなぁ、と思った1曲。フェイクの声がCD音源とは全く違う。もうあの声は出ないんだなぁ。それをまざまざと感じました。
ただ、マリちゃんはCDの声のままでした。多分、歌詞が怪しいのかなぁ…。

-高地の部屋(ゲスト:樹)-
22.SHORTY(樹ソロ)[田中聖]
23.PERFECT[KAT-TUN]
-高地の部屋(ゲスト:宮近、岸、嶺亜、羽生田)-
24.特技メドレー
・Troublemaker(松倉:フラフープ、松田:サッカー)
・きっと大丈夫(郁:いろんな事に挑戦します、宮近:曲振りしたいです!あむ:ラップをやりたいです!)であむラップを披露
・サクラ咲ケ(嶺亜:スケボー)[嵐]
・Hurricane[ジャニーズJr.]

-MC-
全員登場し、あこがれの先輩の話を
マリ:たいピー!
聡:ちねたそ!
その呼び方(笑)
マリはガヤさまと旅行に行きたいそうですが、ダメです。マリちゃんが食われてしまいます!!!

あむくんは翔ちゃんを尊敬してるそうで「サクラップを…」って。
おい!サクラップって、それJr.で使っていいのか?公式用語なのか?

25.先輩メドレー
・LIFE[関ジャニ∞]
・明日のために[TOKIO]
・喜びの歌[KAT-TUN]
・Za ABC〜5stars〜[ABC-Z]
・Everybody Go[Kis-My-Ft2]
・Darling[V6]
・フラワー[KinKi Kids]
・Happiness[嵐]
・チャンカパーナ[NEWS]
・ラブスパイラル[タッキー&翼]

26.瞳を閉じて[ジャニーズJr.]
27.世界にひとつだけの花[SMAP]

この辺になると、なんか、もうステージに人数が多くて、なんだか何を見てるのか記憶がぼんやりしてます。
多分、聡ちゃんはかわいくて、マリちゃんは可憐で、お手ふりに精を出してたんだと思うのですが。
上から下まで、丁寧に眺めてウチワを見つけて一つずつに対応しているような、そんな感じで二人はステージをあっちこっち移動していました。

-アンコール
28.勇気100%[Sexy Zone]
29.フィーバーとフューチャー[GYM]
マリは公演が始まった最初から、とにかく聡ちゃんを抱きしめたりくっついたり、スキあらば聡ちゃんの横にぴたっと寄り添いたがるのですが、聡ちゃんは逆にマリちゃんと対極に動いて、少しでもファンの人を楽しめるようにしようとファンサをしていたのですよ。
そしたら、最後の勇気100%で、嶺亜と肩を組んでる姿をマリちゃんが目にしちゃったのです。聡ちゃんが嶺亜とほっぺたくっつける勢いで肩組んでたのですが、その手が離れるやいなや、サビの振りをしようと上げたその手をぐっとつかんで自分の元に引き寄せたのです!171cmあるマリちゃんの元にぴゅっと引っ張られてすっぽりおさまる聡ちゃん!そのまま曲終わりまで二人で手をつないでぶらんぶらん。マリ、相当ご満悦だったようです。顔がニコニコしていて、幸せそうでしたよ。

マリにとって、聡ちゃんはかけがえのない存在。まだよくわからない日本語。自分が間違ってるのかあってるのか、何を求められているのかよくわからない中で、聡ちゃんの存在が一つの安心だったんだろうなぁ。茶化しつつも絶対にバカにはしない。自分の味方。そんな大事な子だったんだろうなぁ。
今日は聡ちゃんがくっつきにいっちゃう健人くんもいない、自分をおもちゃにする風磨くんもいない。だから、きっと、最後になって、大好きな聡ちゃんに思いっきり甘えたのではないかと。

でも、聡ちゃんは聡ちゃんで、ステージの上で二人が一緒に動くよりもバラバラで動いたほうがきっとファンの近くにいける、と考えたのでしょうね。でも、二人が仲良くくっつくことでみんながニコニコしてることも分かっているから、マリにゆだねたりしながら、とバランスを見ていたのでしょうか。

でも、マリが聡ちゃんの手をとったときに、本当に安心しきったようににっこり笑ったあの顔を見て、何とも言えない幸せな気持ちになったのです。
だって天使のようなほほえみをするマリちゃんが、くっしゃっくしゃに笑ったんですよ。≧▽≦ こんな感じ。

残念だなぁと思ったのは、高地の部屋になるたびに立ったり座ったしたことや、やたら声出して盛り上げようとすること、曲は全部ぶつ切りで短いものだったこと。もっとじっくり見たかったなぁ。
その辺、素人っぽさが抜けきれないと感じたところですし、物足りない部分でもあります。こうやってまとめると思いのほか聡マリの出番は少なかったかというのにも気づきました。
それでも、見終わった後、充実感いっぱいで満足したんです。それだけ楽しかったから、それでいいんだろうなぁ。

そして、会場が小さいと、いろいろと恩恵もありますね。
狭いクリエはいろいろな伝説が起きるそうです。だからこれで燃え尽きちゃう人も、これではまる人も出てくるそうです。
私は燃え尽きてはないです。はまったほうでしょうか。聡マリという二人のこれからが大切なものであることを確認しました。
そして。マリちゃんに握手してもらった時の、あの大きくてカサカサっとした手を忘れたくないなぁ。
聡ちゃんに見つけてもらったときのあの笑顔も忘れたくない。綺麗に笑ったあの顔をいつまでも記憶に残しておきたいです。