ARASHIC 感想文

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・・・・CDDBに登録した人!外字使っちゃダメじゃん!!
Macユーザにはきっと(火)って見えてるんだろうか?(丸囲み数字は曜日になるのよね?)

気を取り直して!!
今年もやります。
嵐、全曲レビュー!!(ドンドンドン、パチパチ)
と、誰が喜ぶのか良く分かりませんが、「私が喜んでる」ので、やるのです。
あくまで私の主観に基づき書いた「感想」ですので、まぁ、人それぞれだと思って読んでいただけると嬉しいです。

まず、アルバム全体の感想から。
まるでCorneliusの「THE FIRST QUESTION AWARD」へのオマージュかと思えるほど、符合する点がいっぱい。このアルバムを聞いたことある人なら曲名や曲調で「やりよったな!」と、思わずニマッっとしてしまうこと、間違いないかと思います。とにかく、それって私にとっては嬉しいこと。
私が最も影響を受けたアーティストである『早すぎた時代の先駆者・Flipper's Guitar』の流れを、もし嵐が意識したのであれば、それは狙っての事に違いないわけで、「そこを突いてくるとはさすがだ、嵐!」と、膝を打ちたくなります。
全体を通して、マツモっさんイチオシの「80年代風」なニュアンスを感じるメロディラインが随所に散りばめられていますが、それが懐古にならず、嵐流の現代POPに仕上がっているところが嵐っぽい。
毎回、思うのですが「これが嵐!」という定番曲的な範囲が、嵐の場合広いように感じます。ジャズもファンクもロックもアーバンコンテンポラリーもフュージョンもHIP HOPもなんでも取り入れるけれど、「嵐」が歌ってサクラップが入ると、途端に「嵐色」になるのよ。

そして、こんな状態の嵐の音楽を、メンバーである翔ちゃんが、今回しっかりと定義してくれていますよ!!
嵐って「HIP POP」なのね(笑)
既存のジャンルにくくれるもんじゃないから、自分達で新しいジャンルを作ってしまったって訳なのね!!
「HIP POP!!」
ブラボーです。
もう、イナバウアーの勢いで頭が上がりません(いや、それ、向きが逆だから)
そんな彼らの決意が全面に押し出された、魅力ある作品だと思います。
本当に、自分の好みという点において、これまでのアルバムの中で、このアルバムが一番好きです。
細かく聞くと、音の作りこみ方やアレンジなど、かっこいい部分がたくさんあるのですが、そんなかっこいい演奏に乗っかって聞こえるボーカル・嵐もかっこいい!(言い切る)

ちなみに、今回のアルバムについては、今月号の「H」が大変ステキなコメントをしてくださってます。
そちらを読まれるほうが、この下の駄文よりも、断然説得力があります。どうぞ、ご一読を・・・。

◆1.WISH

作詞:久保田洋司作曲:オオヤギヒロオ編曲:CHOKKAKU
キャッチーなサビとかわいい振り付けに、キラキラの笑顔。
これは聞くより見るための曲という印象が強いのですが、冬のイルミネーションのキラメキと高揚がにじみ出て、思わずニコッリ笑ってしまう、かわいい曲ですよね。
発売された当初に感じた微妙な印象が未だ拭えないのですが、いい曲だと思います。
このアルバムが「夏」を意識したわけではないけれど、「夏」っぽい感じに仕上がったためか、この曲の置き所が難しかったのでしょう。だからといって、これが1曲目に来るのはどうなのでしょうか・・・。アルバム始まった瞬間、「冬」だよ・・・。私としては、「きっと大丈夫」と入れ替えてもよかったかと。
毎年、どこか1箇所は曲の順番が腑に落ちないのですが、今年はここでした(笑)


◆2.ランナウェイ・トレイン
作詞:SPIN Rap詞:櫻井 翔作曲:Anthony Little,Rick Kelly 編曲:鈴木雅也
ギター:Nuno Bettencourt、ベース:Billy Sheehan という、世界的大御所を従えての楽曲。
ただ、ただ、ただ、、、ギターは分かるの。でも、ベースがBilly Sheehanである特長があんまり出てない気がするかも。サビの後ろのベースの旋律はそれっぽいかもと思うのですが。ただ、ビリーの特長って「電動ドリル」じゃないの?嵐の曲だから、それはないのかなぁ・・・。
その辺のナゾはともかく、これまでの嵐の突き抜け方とは何か一味ちがった楽曲。
出だしからロック色の強い音なのですが、サクラップが入ってからの後半戦は、大掛かりなほどの音の重なりをもってきた壮大なアメリカンロックテイストに仕上がっています。なのに、ボーカルワークは割とオーソドックス。ただ、これだけの華々しいバックの音と互角に渡り合えるボーカルになったっていうのは、凄いんじゃないでしょうか。
メタメタお気に入りです。
後半のリズムンベースに乗せて歌っている辺りは、聞いていると気持ちがぐわっと盛り上がります。
それと、始まりのサクライさんの笑い声が・・・プププ。さすがだね。


◆3.Raise Your Hands
作詞:SPIN Rap詞:櫻井 翔 作曲:Stefan Olsson,Tim Norell 編曲:安部 潤
テクノなの?と思える打ち込みとボーコーダを通した翔くんの声の始まりからは想像できないくらい、懐かしめな感じのディスコ曲ですね。Quincy Jonesの愛のコリーダを感じさせるような。
最初に聞いたとき、ラップの♪右の方 左の方 を、♪右ウホウホ 左ウホウホ と、まさにゴリラップにしか聞こえず、
「サクライ、これは一体なんの辱めなの?」
と思った事はナイショです。
歌詞もちょい、ナツメロ系 ♪恋する夏のミュージック だってさ。
きっと、みんなで手を上げるんだよ。嵐に言われるがままにさ!あー、楽しみ!!!


◆4.きっと大丈夫
作詞:SPIN Rap詞:櫻井 翔 作曲・編曲:Shinnosuke
「嵐の中で1番好きな曲は?」と聞かれると、迷わずコレです。
それくらい好きです。
好き過ぎて、シングルが出る前にリピートが200回を越えていたほどです。
今となっては、何回聞いたか分かりません。
メロディーラインも音の作り方もサクラップも、普段はそんなに重要視していない歌詞までも、もう何もかもが好き。
おまけにPVもダンスも全て好き。
カンペキすぎます。
ほんと、いい曲を出してくれた!


◆5.Ready To Fly
作詞:ma-saya 作曲:家原正樹 編曲:石塚知生
きゃーっ!キャプテンがフュージョンで来たよ!
やはり、大ちゃんの声にはスケールがあるというか、ウエットなんだけど奥行きのある声をしてるだけに、こういう伸びやかな声の出方をする楽曲にはまりますよね。それも画一的なべったりした感じにならずに、ふわっとした空気を纏えるのはさすがです。
私、キャプテンが歌う英語が好きなの。だから出だしのサビの英語部分がメタメタお気に入りなの。
やっぱり、メインを取れる人の歌唱力が安定しているからなのか、他のメンバーが歌っているところが少ない気が若干しますよね・・・。
合間合間でクリアに響くTpの音と随所にはさまれたSAXのソロがかっこよいですよね〜。
コンサートでは、キャプテンの後ろに、できればマツモっちゃん・相葉ちゃんコンビがついて踊っていただければ・・・。
(モデルズでしゃなりしゃなりと揺れるように踊ってほしいの)


◆6.キャラメル・ソング
作詞:小川貴史 作曲:松下典由 編曲:高橋哲也
やはり、自分の趣味できましたか、ニノミヤさん。
ギター片手にセンターステージとかにイスを置いて弾き語りをするんだろうなぁ〜。
「にのみやせんせーを囲む会」みたく、みんなペンライトをフリフリしながら、横揺れしてるんだろうなぁ〜。
あーっ、、、だけどね、私としては、微妙すぎます。
ニノの声と歌い方がスローテンポに合うのはわかっているけれど、もっと冒険した曲を聴きたいのです。
そして、コンサートでは、「踊るニノ」を見たいのです。去年で味を占めてしまったよ。
私の気に入る曲調ではないのですが、最初と最後の子供の声とか、細かくリズムを奏でてるバックのストリングスの音とか、細かく作りこまれた音は凄いです。


◆7.COOL & SOUL
作詞:SPIN All Rap presented by 櫻井 翔 作曲・編曲:吉岡たく
これぞ、嵐!
これぞ、サクラップ!!!
もう、誰がなんといおうと、本当に本当に「嵐、すげーよ!!」といいたくなる、拍手喝采ソング。
嵐は「HIPなPOPスター」で、「HIP HOP」でなく「HIP POP」だそうです。
「うわーい!言ってやったぞー!!」的な、覚悟めいたものを感じます。
曲も攻めモードなのですが、RAPは超・突撃モードです。
とにかく、アグレッシブ。
ねぇ、今更だけど、嵐のラップってカッコイイと思いません?翔ちゃんもだけど、どのメンバーが歌ってもかっこよく感じるのですが、、、
あれ?贔屓目?そんな事ないよね??賛同者、Raise Your Hands!!
そして、嵐は「守り通すヤツラ」なんだそうですよ!
いや、嘘でもなんでもなく、本当にそう思います。愛されてるもん、嵐ファンは。


◆8.旅立ちの朝
作詞:SPIN 作曲・編曲:Shusui,Fredrik Hult,Jonas Engstrand 編曲:ha-j
あー、きっとコンサートの本編ラスト曲ですね。これ。
「いざッ、Now」の「途中下車」、「One」の「素晴らしき世界」の流れをくむ1曲。
嵐が定番として毎回入れているのは、実はこの路線の曲ではないでしょうか。前を向いて歩く人に送る、せつない応援ソング。
今回はより一層、寂しさが溢れそうな曲になっているため、まんまとそれに嵌められ涙目になるであろう自分が想像できます。
最後のキャプテンの♪Stay with me〜のフェイクと最後の1小節がえらい、きれいです。


◆9.I Want Somebody
作詞:Axel G 作曲・編曲:Shusui,Stefan Åberg,Fredrik Hult,Ola Larsson
聞いた瞬間、BONJOVIのLIVING ON A PLAYERだと思ったのは、私だけじゃないはず。つまりは、正統派80年代ロックを踏襲しているということですね。
Aメロのマツモっさんの声を軸にして他のメンバーの声が重なったときに感じる、ゾクっとするほどの「夜っぽさ」がいい感じです。特に2番の出だしの雅紀とのユニゾンが激しく好み。マツモっさんの甘い声に、雅紀のハスキーボイスを合わせたときのざらついたユニゾンが曲に合ってるなぁーと、思ってます。
キャプテンと合わせると、スイートさが増すんだけどね。
しかし、毎年、マツモっさんは私の趣味を外さない。ダイスキです。リピート率、高い予感。


◆10.Secret Eyes
作詞:Erykah Rap詞:櫻井 翔 作曲:Gajin 編曲:岩田雅之
前奏でホーンズがスタッカートした小気味いい音と、カウベルっぽいパーカッション、爽やかなコーラスの中、聞こえてくるのは雅紀さんの声です!
「えーっ!!これ、メインボーカルが相葉ちゃんなの??」
と、最初に慄いたのですが、む?むむ??サビになると、あれ?相葉ちゃんの声が聞こえない?
歌詞カードを見ながら聞くとですよ、

−−−(あれ?相葉ちゃん、歌ってる?裏声?何?)−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−(だんだんと〜〜〜〜)←雅紀

・・・そこなんですね。
いや、でも、アーバンポップスの王道的な音のつくりと、それに合わさった雅紀さんの声の軽さ、さらに櫻・葉二人でのラップの掛け合いも相当にステキです。
さらに、「全く合ってねーよ!オマエとオレの声が!」と二人でキャッキャと言いあってたりして・・・と、想像を掻き立てられる、にのあいのユニゾンが、激しく好きです。
相当、お気に入りの1曲となりました。
去年よりは今年の曲の方が私は好みよ。うんうん。


◆11.超2ありがとう
作詞:Erykah 作曲:Henrik Rongedal,Magnus Rongedal 編曲:岩田雅之
えっ、翔ちゃんがこれを歌うの?と思いながらも、聞いてみると「あー、翔ちゃんしか歌えないよね、これ」と、納得させられてしまった1曲。
ただし、「自分のキャラを見据えての選曲なの?」とも、思ってしまうところが、ちょい、せつない。かっこいいキャラだったのに。お母さんだけど、できるお母さんだったのに、気付けば「運動音痴」と暴露され、フィーエルヤッペンでは、哀れな落武者になってました。
ゴリゴリでかっこよかった頃のサクライさんはどこー???(COOL & SOULか!)
なんやかんやといいながらも、ファンキーでピースフルなパーティーソングが、翔くんの声にはまっていていいなと思います。
太い声なんだけれど、安定した声になってるよね、翔くん。ミュージカル隊長の成果がここに出たよ!
さらに!!ニノがコロコロとした超カワイイ声で ♪いいとこ〜あるなっ!
って歌うとこが、実はこのアルバムで一番のお気に入りだったりします。
かわいすぎるねん!!むきーっ!!!


◆12.CARNIVAL NIGHT part 2
作詞:久保田洋司 作曲:上野浩司 編曲:長岡成貢
疾走感溢れるダンスチューン。キャプテンのボーカル力の高さが分かる1曲。サビの♪カーニバルナーイの、音の抜けのよさったら!!
前奏のリズムが宇宙っぽい感じなのですが、part 1の歌詞が「水金地火木、土天海冥!!」だったことを考えると、当初のコンセプトはそっちだったのかな?
でも、今に落ち着いてよかった。カーニバルナイトなのに、いきなり太陽系の惑星の並び順を入れられても意味不明じゃん。
これ、合いの手の部分は、もちろんみんなでやるんですよね?YEAH!とか、Keep'on Dancingとか。
間奏の部分の音が何かの曲に非常に似てるけれど、それが思い出せない。モヤモヤ。


◆13.シルバーリング
作詞:山本成美 作曲:北川 吟 編曲:若草 恵
えーっと、毎度の事ながらバラード曲はそれほど好みでないため、良し悪しがわからない(つまりは、何を聞いても一緒に聞こえてしまう)ので、さらっとになるのですが、、、
間奏の「演歌調な泣きのギター」と、そこから続くサビのストリングスアレンジが、ぶっちゃけ時代錯誤な気がしますが、いかがでしょうか?
久保田利伸の「Missing」っぽいの?と聞き始めたのに、最後、「なんだかなぁ〜」で終わっていきました。
そして、友達がメールで送ってきた
♪俺の右側を歩きたがる〜んだね、にのみや〜〜
の替え歌が頭から離れず・・・。
あまりにもその情景が出来すぎていて、妙。(俺はこの場合、雅紀さんで)


■Bonus Track■(通常盤にのみ収録)
◆14.LOVE PARADE
作詞:仲山卯月作曲:土井まどか,土岐健一編曲:船山基紀
想像していたよりも、スタンダードジャズなナンバーでしたねぇ。もっとビート重視なジャズというかアシッド方面かと思っていました。かわいくまとまった感じですね。
コンサートでは、シルクハットにタキシードでステッキ持って無難にジャズで踊るのでしょうか?私としては、聞く<見る曲になりそうです。