コール、雑感

本日、コールを観てきました。
やっぱり、慶ちゃんは素敵です。慶ちゃんの舞台を見ると「身の丈に合った芝居」っていうか「役が板に付いている」と感じます。

なんか、ちょっとアレなので続きは下から。

今日の舞台はファンクラブ先行ではなく、一般で電話で申し込んだら取れたものでした。そのためすっかり「あら、チケットあまってたのかしら??」なんて思っていたら、後ろの席に座った人が
「ほんま、ありがとう!ファンクラブで取れなかったから、もう、アカンって思ってた」
「後はアカンかったけど、これ1つだけ電話で取れたんよ。1回でも見れて良かった」
なんて会話が。
激戦だったわけですね。
ごめんね、嵐担がふらふら〜〜〜って申し込んで1枚取ってしまったよ。

事前にネタバレも見ず、まっさらの状態で会場に行きました。ブリーゼホールは会社のお向かいなのですが、いいですね、ここ!もの凄く観やすい。後ろの方の席だったのですが、全体が見きれることなく見えて、また座席の座り心地や足もとに空調があるなど、かなりよい環境。これならちょくちょく観に行きたいなぁ。

物語はチャラチャラしたイベント会社経営のマキオ(慶ちゃん)が事件に巻き込まれるというものです。浮気相手に電話をするため、履歴がばれないように使っていた公衆電話を使ったところ、そこに閉じ込められてしまうというものです。閉じ込められたというより、正確には「スナイパーの標的にされ、公衆電話越しにあれこれ指示されているため、電話ボックスから出られない」ということなのですが。

最初はむかつくマキオのキャラなのですが、開始20分位で、マキオが窮地に立たされると、状況がみるみる変わっていきます。それでも前半はユーモラスな部分もあるのですが、妻や浮気相手など、自分の周りの人間が巻き込まれ、人が死に、マキオが電話越しに弄ばれ、追い詰められていきます。
その追い詰められ方というのがあまりに腹立たしく、えげつないもののため、苛立ちと嫌悪感に襲われます。観てる方がストレスを感じてしまって、見続けたくないくらいの状態。映画だと確実に早送りして飛ばしますね。でも、そのくだりの中で、慶ちゃんはどんどん憔悴していくのです。
救いのない終わり方のため、お話としては好きじゃないのですが、とにかく、「無事に慶ちゃんが解放されたー!!」と、そのポイントに安堵してしまうくらい、観ていて疲れるお話でした。

慶ちゃんは出ずっぱりなうえに、感情の起伏が激しく、死に直面した男を2時間演じるわけなのですが、これが慶ちゃんの凄いとこですね。その2時間の中で起こる感情がウソっぽくないのです。めちゃくちゃ役の中の人として生きているのです。焦り方とか落胆する様子がリアルなのです。それで、余計に観ていて疲れるのです。

今年も無事に慶ちゃんの舞台が見れてよかった。次は来年かしら?そのときはちゃんとファンクラブから申し込みしなくちゃな。